葬儀社「ティア」が東京初進出!「葬儀相談サロン」とは何か?

2016.9.12

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葬儀の”適正価格”を強みに拡大を続ける株式会社ティア。2016年8月6日、東京都内第1号店となる「葬儀相談サロン ティア日暮里」をオープンさせた。同社として始めての試みとなる”葬儀相談サロン”。そこでは一体どんなサービスが受けられるのか?

ティア日暮里で提供するサービス

葬儀施行の請負

伝統的な儀礼に添った「一般葬」をはじめ、親族やごく近い友人のみで行う「家族葬」、思い出の詰まった自宅で行う「自宅葬」など、「葬儀相談サロン ティア日暮里」で依頼できる葬儀はさまざま。故人・遺族が思い描く葬儀の実現はもちろん、葬儀費用も15万円のプランから、250万円以上のプランまで、予算に合わせて選ぶことができる。東京都内の場合、近くの斎場を利用したプランも用意。年間約12,000件(直営・フランチャイズ合計)の葬儀実績があるティアでなら、オリジナル葬儀を適正な価格で執り行える。さらに、「ティアの会」 の会員なら割引や特典なども受けられる。

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事前相談

ティアが目指す、故人・遺族ともに納得できる葬儀を執り行うためには、事前の打ち合わせが重要だという。生前から葬儀の内容を決めておくことで、いざ葬儀を行うことになった際には、充実した内容で、しかも慌てることなく、相談した通りに執り行うことが可能となる。明朗な価格体系を提示し、生前見積もりを推奨しているティアでは、葬儀費用の見積もりをはじめ、葬儀の事前相談も、もちろん無料。葬儀費用がわかっていれば、来るべき日も安心して迎えられる。

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イベントの開催

「葬儀相談サロン ティア日暮里」では、”葬儀前に準備しなければならないこと”や”トラブルを防ぐために注意すべきこと”などをわかりやすく講習する「お葬式勉強会」を定期的に開催。宗教的知識や葬儀の技術的知識を、自社教育機関ティアアカデミーでしっかり学んだ、セレモニーディレクターや会館支配人が講師を担当。最近の葬儀事情を踏まえた具体的な話や、地域による違いなどが聞ける。ほかにも、カルチャーイベント、地域住民の集いの場として地域サークルなどでも活用可能。入会金のみで、葬儀の際にさまざまな特典や割引を受けることができる独自の会員システム「ティアの会」入会説明会なども行っている。

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アフターサービス

葬儀だけでなく、その後のアフターフォローまでスタッフがしっかりと対応してくれるのが「葬儀相談サロン ティア日暮里」。忌明け法要や香典返し、仏壇・仏具・墓地・墓石の購入、遺品整理など、遺族が葬儀後にやらなければいけないことはたくさんある。時間が無いだけでなく、わからないこともいろいろと多い。そんなとき、気軽に相談できる場所があると何かにつけて助かるものだ。葬儀の際だけでなく、仏壇のクリーニングや買い替え、墓の移転など、ティア日暮里では末永い付き合いができる。

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冨安社長に聞く! 都内進出の狙いと今後の展望

都内進出に採用したのは”サロン形態”

適正な葬儀価格と故人・遺族の気持ちに寄り添った葬儀を行い、全国展開を目指す葬儀社、株式会社ティア。名古屋を皮切りに店舗数を拡大し、2006年には関西、2012年には関東にも進出を果たしている。そして、200店舗を目標に定めて拡大を続けるティアは、2016年8月6日、ついに東京へ進出。都内1号店となる「葬儀相談サロン ティア日暮里」をオープンした。

これまで、ロードサイドに葬儀会館を建設するビジネスモデルで事業を拡大してきたティアだったが、東京進出において初めて「サロン形態」を採用。その理由を、代表取締役社長の冨安氏は次のように明かす。

「都内に葬儀会館を建てたくても建設場所の確保が難しく、地方で葬儀会館を建設するよりコストもかかるため、これまでの方法ではうまくいかないと思いました。都内には火葬場併設の葬儀式場が多く、寺院などの貸式場も充実しています。高いコストをかけて自社で葬儀会館を建てなくても、そこを利用させてもらえば、葬儀は執り行うことができます。ならば、あとは営業拠点となる店舗を持つだけ。テナントとして入る”サロン形態”の店舗にすれば、設備投資のコストは葬儀会館を建設する場合に比べ、15分の1から20分の1で済みますし、出店にかかる時間も大幅に短縮できます」

ただ、サロン形態での出店は、あくまで都内に向けた戦略だという。

「全国展開を視野に入れている会社なので、全国に情報を発信していかなければなりません。それにはやはり東京で存在感を示す必要があります。メディアを含め、情報発信力は東京が一番ですから。とはいえ、利益率を勘案すれば、式場を借りて葬儀を請け負うよりも、自社で葬儀会館を建てるのがベスト。東京以外への出店はこれまで通りの葬儀会館を建てる方法を続けますし、都内にもチャンスがあれば葬儀会館を持ちたいとは思っています」

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東京進出は全国展開へ向けた大きな試金石

2016年8月末現在、1都1府7県に84店舗を展開しているティア。目標とする全国200店舗へ向けて、今回の東京進出は大きな布石となると、冨安氏は考えている。

「サロン形態の店舗がうまく機能すれば、都内での出店はサロン形態をメインに進められます。そうすれば葬儀会館を建てる方法よりも、店舗の増加ペースを早くできるはずです。そうして東京で店舗数を増やすことでティアのブランド力を強化し、全国展開のスピードも加速させたいと考えています。最終的には政令指定都市のような大きい都市には必ずティアがあるようにしたいですね」

2009年に「カンブリア宮殿」(テレビ東京)で取り上げられ、関東地方からの問い合わせ電話でパンク状態になった経験があるというティア。その頃から関東進出は計画していたが、その後、経済状況の変化などの影響で計画が遅れた。しかし、結果としてそれが関東出店のタイミングを好転させる。

「親がまだ生きているうちに葬儀のことを考える人が増えたのは、この10年ぐらいのことです。納棺師を主人公にした映画『おくりびと』のヒットが大きいように思います。アカデミー賞の外国語映画賞を受賞するなど、国内外で高い評価を獲得し、世間の注目を集めました。その後も、マスコミが『終活』という言葉を市民権が得られるぐらい発信してくれました。そのおかげで”死について考える”ことへの抵抗感が薄まってきていると感じています。今後は新しい死生観に基づいて、故人様一人ひとりにとってオンリーワンの葬儀ができる会社がこの業界で生き残っていくのではないでしょうか」

葬儀業界の古い慣習と闘い、業界の体質改善を訴えてきたティアと冨安氏。人々の葬儀に対する意識が変わりつつある今こそ、その思いをより声高に発信するチャンスなのだ。

「生前に死を考えるのは当たり前、という信念を持ってこれまでやってきました。ようやく、そんな私たちの考え方を受け入れていただける素地ができたと感じています。東京進出は、葬儀ブランド『ティア』を全国へ広げるための第一歩。まさに、今こそティアが東京進出するベストタイミングなんです」

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