“電子ペーパー”の技術はどこまで伸びる?

2015.7.8

技術・科学

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 ソニーは電子ペーパーを活用し、大学の紙の掲示物をデジタル化するサービスを開始。第1弾として、帝京大学八王子キャンパスの新校舎に143台を納入、9月に運用を始めます。

 価格は電子ペーパー端末10台とサーバーのセットで約250万円。手間のかかる紙の掲示物の作成や、張り替え作業などの負担を軽減できます。掲示物の表示を変更するときのみに電力を使う仕組みのため、消費電力も小さく停電時にも継続表示が可能。

 また、ソニーは服装や気分に合わせて自由にパターンが選べる電子ペーパー製の腕時計「FESウォッチ」も発表していて、今後も電子ペーパー技術を応用した製品が期待されます。

ニュースが”わかる”尊徳編集長の解説

Q電子ペーパーの可能性はまだまだ未知数ですが、今後はどのようなものに活用されていくのでしょう。

Aそんなに普及していくとは思えないけど。

 液晶とすみ分けはできるだろうけど、動画には適してないし、有機ELが普及してくれば飲み込まれて行く部分も多いと思う。

 価格が圧倒的に安くなるなどして、電子書籍とかニッチな部分であれば生きていけるかも。あとはあまり思いつかないな。


Q印刷業界は新たな技術に対してどう立ち向かっていけば良いのでしょうか?

A技術革新の波には逆らえない。業容(業務の内容)転換をするのみ。

 電子ペーパーの普及が紙に取って代わるとは思わないけど、液晶などのディスプレーが普及して、コンテンツを紙でなく、タブレットで見る時代には確実になっていくよ。だから、大日本印刷や凸版印刷などの印刷会社大手では、IT技術を駆使して業容転換を図ってる。

 富士フィルムだって、今はフィルムで稼いでないよ。持てる技術を改良して、時代にマッチしたものにするしかない。これはいつの時代でも一緒。

[参考:「大学掲示物 デジタル化 ソニー、電子ペーパー活用」(日経新聞13面 2015年7月8日)]

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