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残酷な日本の現実を生き延びるための方法<カリスマFP 江上治の人生に勝つ働き方>

電子雑誌「政経電論」第14号掲載
2016年01月12日
読了時間: 03分30秒

江上氏の最新著書『あなたがもし残酷な100人の村の村人だと知ったら』に書かれた日本の姿は、まさしく残酷で、絶望感すら漂います。天を仰ぐ僕たちに、カリスマファイナンシャルプランナーの江上氏が、正しいお金の使い方を提示。

まずは、日本の残酷な現状を知ろう

 私はこれまでに、『一生かかっても知り得ない 年収1億円思考』をはじめ、人生で勝つための方法を記した6冊の本を出版してきました。そんななか、私は今の日本の残酷な現状を見て、中学生と高校生の私の娘が40歳になったとき、どう生き残っていけばいいかがわかる本を出したいと思うに至りました。

 『あなたがもし残酷な100人の村の村人だと知ったら』の冒頭では、人口1億2700万人の日本を"100人の村人が住む村"に例え、平均年収、出生率や非正規雇用者数などのデータをわかりやすく記しています。

 この村の未来は想像以上に残酷です。例を挙げてみましょう。2050年には子どもの数が13人から10人になり、働き手が61人から52人に減ります。一方、老人は26人から39人と増え、いずれは村人の4分の1が75歳以上の老人に。さらに村の借金は、村人が1年間に稼ぐ総額の2倍以上です。

 また、貯蓄ゼロの世帯が30%もあります。借金まみれで、個人資産もなく、人口も減少し続ける村は、ついにマイナスとなりました。村長たちはインフレを起こして景気回復を目指していますが、インフレになれば(金利が上がって)借金はどんどん増えます。政府はお金を刷り続け、いまや村が稼ぐ金額の3倍のお金が出回っています。もはやお金自体に価値はなく、ただの紙切れになってしまいました。

 そして膨れ上がった借金は、私たちの子どもたちが背負うのです。彼らは生まれたときから借金まみれで学校に行くお金もなく、仕事に就いても給料が安くて、結婚もできない、将来の年金も期待できず、老親の介護に追われる......そんな残酷な未来が決定しているのです。

 皆さんが日本で生き延びるためには、まずこの社会の残酷な現状を知っておかなくてはなりません。

貧困の連鎖による教育不足が犯罪を引き起こす

 今、「残酷な100人の村」では、41人の村人が雇われて働いていて、そのうちの26人が正規雇用、15人が非正雇用です。非正規雇用者は10年後も非正規雇用のままであることがほとんど。村にとって一番の問題は、格差が固定し、貧困の連鎖が起きることです。

 毎日、虐待や殺人など、子どもに関する事件が報道されていますが、こうした犯罪や借金などの問題を起こすのは、貧しさのなかで育ったためです。特に母子家庭の平均年収は160万円、とても貧しい暮らしを強いられています。子どもの16 %が貧困層に分類され、子どもの貧困化が進んでいます。

 このように、日本は先進国でありながら、信じられないほど残酷な現実があるのです。まず国がやるべきことは、未来のために教育に投資すること。母子家庭の世帯の学費は大学まで無償にすべきです。賢い人たちは、自分の子どもには教育を残すもの。お金を残しても争いの原因になるだけですから。

江上治メンターを見つければ楽に生きられます

お金が持つ3つの機能

 村人であるあなたたちは、この村でお金を持つ意味とは何なのか?を考える必要があります。まずは、お金がどんな機能を持っているのか確認しましょう。

 1つ目は「交換機能」。時間、スキル、人脈、お金という自分が持っている"資本"をお金に交換することです。稼げない人はこの交換がヘタ。2つ目は「貯蓄機能」。お金が腐ることはありません。そして3つ目は「増殖機能」。金利のことです。もし、サラ金で1000万円借金したとしたら、金利は一気に増殖し、返済額は簡単に1億円以上に膨れ上がってしまいます。これがお金の正体なんです。これをしっかりわかっておいてほしいと思います。

自分の生き方がわかれば人生が輝く

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