肌を思って30余年 資生堂の最新コラーゲン研究[資生堂]

2014.9.10

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1872年に調剤薬局としてスタートし、1897年に化粧品事業を始めて以来、さまざまな肌科学・スキンケア分野で研究実績をあげてきた資生堂。特にアンチエイジングで重要な役割を果たすコラーゲン研究においては30年以上、他メーカーの追随を許していない。研究員の入山氏に、世界でもトップレベルの実績を誇る資生堂の最新コラーゲン研究について聞いた。

コラーゲンとは、肌の”ハリ”、”弾力”、”立体感”を表現する表皮下の組織のこと。

 

■体に存在するコラーゲンは29種類
■肌に重要なコラーゲンはそのうち9種類
■資生堂の研究で肌に大切だと考えるコラーゲンは3種類

 

○Ⅰ型
肌に多く存在し、弾力や強度に関与している線維性コラーゲン。
○Ⅳ型
表皮と真皮の境で、平面的な網目状のネットワークを作っているコラーゲン。
○Ⅶ型
Ⅰ型とⅣ型をつないでいる吊り型のコラーゲン。
※資生堂だけが上記の対応技術を確立。

資生堂のコラーゲン研究の革新と進化

コラーゲンをつくり出す親玉細胞「真皮幹細胞」

コラーゲンをつくり出す親玉細胞「真皮幹細胞」

つまり大元の「真皮幹細胞」の働きを高めることが大事! この研究結果は、2014年秋発売のスキンケアブランドへ応用。

コラーゲンをつくり出す親玉細胞「真皮幹細胞」
真皮幹細胞がコラーゲンを作り出す線維芽細胞を生み出す。
※増えていく細胞が線維芽細胞
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“良い肌”を求めて導かれた最新の技術

30余年の研究によって資生堂が見出だしたコラーゲン研究の答えは、コラーゲンを肌に”与える”のではなく”自ら作り出す力を高める”というもの。

資生堂はCBRC(MGH/ハーバード皮膚科学研究所)【※】との共同研究により、コラーゲンを作り出す親玉細胞の「真皮幹細胞」が加齢とともに減少することを発見。肌の上から補うだけの対処療法ではなく、コラーゲンを産生する大本の真皮幹細胞の減少を食い止め、コラーゲンを生み出しやすい肌へ誘う技術”真皮幹細胞ケア”を可能にした。

化粧品事業を始めた当時から”良い肌とは何か”という研究目標を掲げ、100年以上の間、純粋に肌を良くするための研究を貫き、積み重ねてきたからこそ実現した技術である。

【※】CBRC(MGH/ハーバード皮膚科学研究所):1989年に資生堂、米国・ボストンのマサチューセッツ総合病院(MGH)、ハーバード医科大学の三者によって設立された皮膚科学総合研究所。資生堂からも研究員を派遣し、世界的な研究者とともに共同研究を行っている。CBRC:Cutaneous Biology Research Center

 

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