製販中止にファン号泣…ペヤング復活へ向け生産設備刷新

2014.12.12

企業

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カップ焼きそば「ペヤングソース焼きそば」に虫の混入が指摘された問題で、同商品を製造するまるか食品は、全商品の自主回収と生産販売の全面中止を発表。返金にも応じるとのこと。さらに、品質管理を強化するために、生産設備を刷新することを決めました。

1929年に創業したまるか食品は、75年から「ぺヤング」を販売開始。年間売上高は約80億円で、大半が同商品を含む即席麺の焼きそば商品だといいます。

ニュースが”わかる”尊徳編集長の解説

Q.12月2日に消費者が虫が入った画像をネットで公表してからかなり早い対応といえると思います。ファンも多いこの商品、迅速な対応は好印象ですが、消費者への影響はどうみますか?

A.対応は悪くないけど、(一度)虫の入った商品を嫌がる消費者もいるのでは?

 生産設備を刷新したことで安心感が増して買う人もいるかもしれないけど、売り場を前のように確保できるかなぁ。

Q.徹底しているようで、穴がある場合もあるみたいですね。昨今目立って取り上げられる食の安全問題、どう思われますか?

A.それだけ関心が高いんでしょ。あまりに利益至上主義になると、効率化を求め過ぎて、穴が開くこともあるのでは?

 成熟社会になって、安心・安全・健康などが価値基準の上位に来ていると思う。以前は、吉野家じゃないけど「早い、安い、うまい」が先に来ていた気がする。少々高くてもいいから、美味くて、安心感のあるものを口にしたいという気持ちの表れでは?
(佐藤尊徳)

[参考:「まるか食品 「ペヤング」生産設備刷新 虫混入指摘で製販中止 数十億円投資負担も」(日経新聞13面 2014年12月12日)]

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