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編集長ブログ

総理も都知事も、策士策に溺れた。

2017.10.04

政治

1コメント

安倍首相は、唐突な解散を宣言した。

憲法7条の規定により、天皇の国事行為としての
解散だ。解散権の乱用だと思う。
というのは、何度も言ってきたので、僕も相当にこだわっているのだろう。

友人は、「最高裁でも合憲だと認められている」
と言うが、最高裁は、政治的混乱を嫌がるので、
一票の格差でも、違憲判断を中々下さない。

どこから、どう見ても違憲でない限り、
政治決断に違憲との烙印は押さない。

小池氏率いる新党の準備も整わないうちに、
民進党が山尾議員の不倫問題でまたもやがたのうちに、
10月22日の補選(3勝0敗でないと勝ったとは言えない)で負けるのを隠し、
モリカケ問題を覆い隠し、
少しくらいの議席を失っても、勝てると踏んでの解散だろう。

そこに、まだブームは去っていない(であろうを思われた)、
小池氏が国政に出てきてしまった。

さあ、困ったと思いきや、
民進党の前原党首の奇策に乗っかってしまったことが全ての間違い。

準備が整っていない(お金もない)新党が、
手っ取り早く候補者をかき集める方法は
民進党の議員を抱え込むこと。

しかーし、世論はそんなに甘くなかった。

ひるんだ小池氏は、「(リベラル系を)排除する」と言ってしまった。

日本人のメンタリティとして、このような物言いはそぐわない。

安倍総理が「こんな人たちに負けるわけにはいけない」と言ったのと同様
不快感を示す人たちが多数出た。

排除される方は、そりゃあたまに来るし、
受け入れたら、保守新党の看板が廃る。

おそらく、過半数を取れそうだと踏んだら、
都知事を辞めて国政に打って出るつもりだったのだろう。

あら、残念。ここまでは、上手く行ってたのにね。

結局有権者の期待感も尻すぼみ。
内憂外患(都民ファーストの中心人物の離党や、世間の冷たい風)だ。

最初から、色気を出さずに、安倍政権打倒を掲げて、
新鮮さを打ちだしたら、一定数を獲得して、
キャスティングボートを握れたかもしれないのに、、、

別に小池さんに期待してたわけじゃない。
僕ならそうするな、ということ。

でも、僕ならこの口癖の悪さで、舌下事件を起こすだろうから(自虐)、
政治家になどなれるわけはないんだけど。

さてさて、追い込まれた小池さん、これからどうするのか見ものだ。

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銃規制はできないのか。

1コメント

jigo.

溺れる人たちが多い選挙ですが、最終的にどうなると予想しますか?

2017.10.04 3:27 pm

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佐藤尊徳

株式会社損得舎
代表取締役社長/「政経電論」編集長

佐藤尊徳さとうそんとく

1967年11月26日生まれ。神奈川県出身。明治大学商学部卒。1991年、経済界入社。創業者・佐藤正忠氏の随行秘書を務め、人脈の作り方を学びネットワークを広げる。雑誌「経済界」の編集長も務める。2013年、22年間勤めた経済界を退職し、株式会社損得舎を設立、電子雑誌「政経電論」を立ち上げ、現在に至る。著書に『やりぬく思考法 日本を変える情熱リーダー9人の”信念の貫き方”』(双葉社)。
Twitter:@SonsonSugar
ブログ:https://seikeidenron.jp/blog/sontokublog/

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