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習近平しゅう・きんぺい シー・チンピン

中国政界を一気に駆け上がったスーパーエリート

中国の第7代国家主席。胡錦濤(こ・きんとう)の後任として、2012年より第5代中国共産党中央委員会総書記、第6代中国共産党中央軍事委員会主席、2013年より第7代中華人民共和国主席、第4代中華人民共和国中央軍事委員会主席を務め、党・政府・軍の三権を掌握している。

廈門(あもい)副市長、福州市党委員会書記を経て、2000年に福建省長となるなど地方政治の場で頭角を現し、2006年に上海市で大規模な汚職事件が発覚して当時の市党委書記が罷免されると、その後継者に抜擢された。

これにより中央政界入りが確実視され、2007年10月、中国共産党を指導し、政策を討議・決定する機関、中国共産党中央政治局の上位機関である中央政治局常務委員に一気に昇格。胡錦濤の後継者争いでライバルと目されていた李克強(り・こっきょう)に水をあけた。

2012年11月に党の最高職である中央委員会総書記と軍の統帥権を握る党中央軍事委員会主席に選出された習近平は、2013年3月には国家主席・国家中央軍事委員会主席に就任し、李克強を国務院総理(首相)に任命し、中国共産党の第5世代である習・李体制が本格的に始動した。

2017年10月に開かれた次期指導部を選出する選挙では、第6世代から政治局常務委員を選ばず、自らに権力が集中した2期目の習・李体制を発足させ、党規約には「習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想(習近平思想)」と、毛沢東・鄧小平以来とされる個人の名を冠した思想を明記させた。

2018年3月には、国家主席と国家副主席の任期を2期10年とする制限を撤廃し、習近平思想を盛り込んだ中華人民共和国憲法改正案を賛成2958票、反対2票、棄権3票、無効1票で成立させるなど、独裁色を強めているとの声が海外を中心に広まっている。

毛沢東以来の独裁者になりそうな予感がする

日本でも一国のトップまでのし上るには、いろんな政敵と戦う。ある議員は「政治生命を賭して戦っている」と言っていたけど、中国では文字通り「命」をかけて政争に挑んでいる。そんな政治家とは土台が違うよね。かなうはずがない。権力争いに負けたら死刑にされることもある国だからね。そんな国でのし上がってきた人でしょう。それだけで恐ろしい人だと思える。

腐敗撲滅運動を主導して国民からの人気もあるようだし、党の内規を変えて、自分の息がかかった人間で上層部のポストを独占し、憲法を改正して国家主席の座に終身制を導入しようとしている。とてつもない政治手腕を持っているんだろうね。日本サイドから見たら恐ろしい人物だよ。

中国の政界には、「共青団」と「太子党」という2つの派閥がある。共青団は、若手のエリートが所属す中国共産党の青年組織で、第6代国家主席の胡錦濤や出世レースで習近平のライバルだった李克強らを輩出した。

一方、習金平を排出した太子党は、中国共産党の高級幹部の子弟グループを指している。習近平の父親、習仲勲(しゅう・ちゅうくん)は、中華人民共和国の建国にかかわり、副首相を務めた人物。鄧小平らと、1980年代から1990年代にかけて強い権力をふるった八大元老の一人なんだよね。

習近平は太子党の中でも、毛沢東と一緒に革命に参加した党幹部の子弟「紅二代(こうにだい)」と呼ばれているグループ。まさにエリート中のエリート。

腐敗撲滅運動で江沢民一派を「大トラ狩り」と称して権力中枢から追い出し、胡錦濤~李克強ラインを崩して権力を奪還したし、毛沢東以来の独裁者になりそうな予感がする。

 2018.07.23更新

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