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財務省ざいむしょう MOF

他の省庁とは一段違う“キング・オブ・霞が関”

日本の財政を司るため、霞が関で最大の権力を保持するといわれている省庁。2001年(平成13年)1月6日に、中央省庁等改革基本法により、大蔵省を改編改称して発足した。

国の予算の編成、決算の作成、会計制度の企画立案を担当する主計局は、財務省の中でも特に大きな権力を持つとされ、他部局のワンランク上の役職者と対等の場で交渉することが認められている。1999年に主計局長に就任した、後の日銀副総裁、武藤敏郎氏以降は、全員主計局長を務めたのち、事務職のトップである事務次官へ昇格している。

主計局のほかには、国の税制の企画や立案、租税収入の見積事務などを司る主税局、税関の本部でもある関税局、国債、財政投融資、国有財産などを管理している理財局、為替、国際金融市場の安定化などを主業務とする国際局と、大臣官房が内部部局としてある。国税庁は、財務省の外局である。

たばこ税および酒税の関係で、たばこ及び酒類関連の製造・販売事業は、財務省が管轄しており、塩の製造、販売を行う場合も財務省へ届出が必要。毎月1回、貿易統計を発表しているが、他の省庁のように財務省が編著者となる白書はなく、には、大臣官房文書課が編集発行する月刊『ファイナンス』を、広報誌として定期刊行している。

スーパーエリートだから仕方ないのかもしれないけど…

“キング・オブ・霞が関”の異名をとり、他の省庁とは一段違うポジションといえるほど、絶大な力を持っている。特に、主計局。各省庁の予算を握っているから、予算が欲しい省庁が陳情にやってくる。主計局の局長は、事務次官への道だもんね。主税局も重要な部署だから、国税庁長官は事務次官の次のポストといわれている。財務省の主計局の人間は、びっくりするほど態度が横柄。スーパーエリートだから仕方ないのかもしれないけどさ。

大蔵省時代は、金融もつかさどっていたから今以上に権力を握っていた。銀行や証券会社で大蔵省の担当者を「MOF担」と呼んでいたけど、社内で出世するにはMOF担を経験しないとダメとまで囁かれていたぐらい、金融界に大きな影響力を持っていた。

それが、1998年に発覚した大蔵省を舞台とした汚職事件で、3人の自殺者を出し、150人以上が処分を受けた。時の大蔵大臣と日本銀行総裁が引責辞任し、官僚が7人も逮捕・起訴された。いわゆる「ノーパンしゃぶしゃぶ事件」といわれる問題が発端となって、大蔵省から銀行局と証券局が分離され金融庁として独立。あれで権力はずいぶん薄まった。

あとは、主税局を分離して国税庁と一緒にして「歳入庁」でも作れば、もっと財務省の権力は削げるのでは?

 2018.04.23更新

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