他社から学べば会社は良くなる 異業種合同勉強会 ネクサミ

2015.1.13

企業

0コメント

中小企業の活性化を目的に開催する「ネクストワールド・サミット」、通称・ネクサミは、2014年で3回目を迎えた。”今いる社員で会社を変える”をテーマに掲げたこの大会は、半年間の勉強会の成果を発表する場として設けられたものだ。ドラマチックな展開を見せた今大会を通して、ネクサミが目指す未来を追った。

ネクサミの半年間

異業種合同勉強会・ネクサミには、「業績を伸ばしたい」「成長したい」と考える企業が参加する。そこではファシリテーターによる指導や勉強会を通して他社と学び合い、刺激し合あうことで、考える力を養っていく。

“高い高い目標”の設定
ネクサミ参加にあたり、各社は簡単には達成できない目標を設定する。その理由は、これまでになかった思考を働かせるため。従来のやり方や経験では”高い高い”ところまでたどり着けないため、ネクサミの熟練ファシリテーターが第三者的助言を与え、それを基にさらに深く考え、ブラッシュアップする。

ネクサミ白熱勉強会
ネクサミ最大の特徴は、”考える機会”がたくさんあること。毎月開催される「白熱勉強」は、同業・異業種の参加者の前で自社の現状をプレゼンしたり、逆に他社のプレゼンを議論したりする場だ。普段接する機会のない各社の社員同士が刺激し合い、学び合うことができるこの勉強会で気づきを得る参加者は多い。

ネクサミ白熱勉強会

ネクサミ社長会
毎月1回開催される「社長会」。勉強会期間中は社長に代わり、ネクサミの指導者が厳しく育てていくため、社長のために、その月の活動の様子、各社・各チームの現状共有と、会社ごとに個別フィードバックする。あわせて、ネクサミ期間中の経営者の理想的な関わり方・結果を出す支援方法などもアドバイス。

社長の右腕養成講座
会社を成長させるためには、社長、現場、リーダーが三位一体にならなければならない。社長の意志を理解し現場を導くリーダーは、その要となる存在だ。講座では、会社の方針を現場にしっかり伝える能力、現場をやる気にさせる能力、社内コンサルタントの能力を身につけ、理想的なチームビルディングへとつなげる。

嶋田屋酒店
2014年の大会で最優秀賞を受賞した嶋田屋酒店。「普通の酒屋から企業っぽくなった」と。

人を活かす会社づくりのドキュメンタリー

ネクサミは、社員が会社を輝かせるために奮闘するドキュメンタリーだ。自ら参加を望んだ人もいれば、社長からの命令でやることになる人もいる。当然、最初はモチベーションが低い場合もあるが、半年後には熱い意志を持って、会社のために行動する。それを実現しているのは、「他社・他者からの刺激」「社員の団結」だ。

ネクサミは機会とヒントを与えるだけで、中身を作り上げるのは参加者自身。自ら掲げた”高い高い目標”に向かって邁進し、刺激的な半年間を過ごすことになる。最後に行われる発表会の盛り上がりを見れば、彼らが得る報酬が、業績以上のものであることは明白だ。最優秀賞はもちろん、ほかの社員や社長の推薦で裏方の社員に贈られる 「輝賞(きらしょう)」は、ネクサミの”人を活かす”というテーマが最も表れた賞。2014年の大会でも大きな感動に包まれた。

ネクサミ