パソナが手掛ける年に一度の芸術祭 in 淡路島
総合人材サービスのパソナグループは、2011年から兵庫県の淡路島で若者の多様な価値観に合わせた働き方を支援し、地域を活性化させる雇用創出に取り組んでいる。そのなかで、”半農半芸”という農業と芸術活動を両立させる新しい兼業スタイルを提唱し、音楽家などの芸術家を中心に人材を育成するプログラムを展開。これまでに約300名の若者が参加している。
一般的に個人が芸術をビジネスにすることは難しいといわれているなか、芸術家たちは同プログラムを通して、商品を販売する営業力や企画力、マネジメント力などの自己プロデュース能力を身につける。その傍ら、農業に関する知識を習得し、芸術活動と並行して農業で稼ぐすべを学び自立を目指すのだ。
そうして集まった多彩な才能とさまざまな可能性を持つ若者の活躍の場を提供し、地域活性化に貢献することを目的に、年に1度、オリジナルショー「ONE STEP」を開催している。舞台開催のための営業活動や美術、衣装制作など、そのすべてを企画するのは、同プログラムに参加する若者たちだ。
第4回目となる2014年は、”淡路島国生み神話”をテーマに、和太鼓やタップダンスなどを通じて表現する「ONE STEP 淡路島古事記外伝 ~舞台と音楽で彩る日本のはじまり~」が淡路市立しづかホールで開催された。
イベントでは、和太鼓チーム「鼓淡(こたん)」やタップチーム「TATAN」、センチュリー・ユースオーケストラがパフォーマンスを披露したほか、「サンシャイン少年少女合唱団」や箏(こと)奏者・大歳久美子氏らといった淡路にゆかりのあるゲストも出演。また、指揮者の飯森範親、バレリーナの田北志のぶら、「ONE STEP」の取り組みに賛同する演奏家・舞踏家など、一流の舞台関係者がショーをサポートし、大きな盛り上がりを見せた。