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C&IホールディングスCEO 村上 絢 私には村上の意地がある

電子雑誌「政経電論」第12号掲載
2015年09月10日
読了時間: 05分29秒

写真/湯山恭嗣

旧村上ファンドの村上世彰さんの長女・絢さんが率いるC&Iホールディングスが、電子部品商社の黒田電気とのプロキシーファイトで敗れた。その差はわずかだったが、その後、C&Iは黒田電気が私文書を捏造して株主総会を有利に進めようとした証拠を提示。尊徳編集長が、CEOの村上絢さんにその真意を直撃した。

村上絢プロフィール村上 絢(むらかみ あや) 1988年生まれ。慶應義塾大学卒業後、モルガン・スタンレーMUFG証券に入社。2015年6月より投資会社、C&Iホールディングス代表取締役CEO。父は"もの言う株主"として知られる村上世彰氏。

黒田電気は内部留保を放出して
資本効率を高めるべき

尊徳 2015年8月21日の臨時株主総会(臨総)で、あなた方の提案が否決されたけど、そもそも6月26日の定時株主総会(総会)で提案すればよかったのでは?

村上 総会前から、一層の株主還元も可能だし、世界と戦うためにも電子部品商社業界の再編が必要だと、黒田電気側とコミュニケーションを取っていました。総会でも同様の質問をしたのですが、思ったような回答を得られなかったので、臨総の提案をしたのです。

尊徳 結果は負けたよね。どう分析してる?

村上 まだわれわれのイメージが悪いのでしょうか。短期的な利益追求型で、中長期的な企業価値を向上できないと思われているのでしょう。また、アクティビストへの拒絶感も日本にはまだあると思います。

尊徳 お父さんは真っ直ぐ過ぎて誤解もされたけど、あなたがトップならこれからイメージも変わるよ(笑)。では、黒田電気に関して短期的な売り抜けは考えてはいない?

村上 はい。それに経営権を取ろうと思っているわけじゃありません。社外役員に入って、話し合いをしながら企業価値向上を考えていました。

尊徳 勝っていたらどうしようと思ってたの?

村上 内部留保を再編に使うのか、株主還元に使うのか、資本効率の向上を友好的に役員で議論していきたいと思っていました。

日本の上場企業のPBR(株価純資産倍率)は1.5倍でアメリカは3倍です。ROE(株主資本利益率)は日本が7%でアメリカは15%。これは、日本企業が250兆円もの内部留保を溜め込んでいるからです。黒田電気も同様ですが、株主還元なのか、レバレッジをかけるなり放出して資本効率を高めるべきだと考えています。

捏造を見逃したら株主総会の重要性が失われる

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