尊徳編集長の解説でニュースが”わかる”!
Q.「持ち直しつつある」といった表現に幅を持たせた日銀の景気判断が重要視される理由は何ですか?
A.幅を持たせた……というか、政治の表現って何でも曖昧じゃないですか。それに現在は、全体として「穏やかな回復を続けている」という表現です。
結局日銀は本日(5/21)の政策決定会合で、景気判断を上げませんでした。幅を持たせた方が、何か不測の事態が起こったときに責められないじゃないですか(笑)。
日銀の景気判断には、金融政策を読み解くための大事なニュアンスがあります。判断を上げれば、金融緩和が遠のいたと思われるでしょうし、下げれば金融緩和をするメッセージになることも。
7月の金融政策決定会合では一段の金融緩和をするのではないかと囁かれています。日本の株価も上がらずに足踏み状態であるので、消費増税後に慎重な判断をしていると思われます。ということで、安易に上方修正もしなかったのでは?(佐藤尊徳)
[参考:「設備投資、持続力は?―日銀、判断上げへ」(日経新聞3面 2014年5月20日)]
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