中国によるレアアース(ハイブリッド車や省エネ家電のモーターなどに使われる貴重な材料で、中国が世界最大の生産国)の輸出規制(課税や輸出制限)はWTO(世界貿易機関)協定に違反するとして、日米欧が共同提訴していた内容が、紛争処理上級委員会で全面的に認められ、輸出規制は不当だとする最終報告書を公表しました。中国は今後、輸出規制の是正を求められることになります。
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Q.日本が最大の得意先でしたが、調達先の転換や代替技術の導入により、現在の状況は様変わりしているとか。レアアースに限らず、日本企業の中国離れが進んでいくと思いますか?
A.そう思います。
大消費地である中国と「うまくやってよ、安倍さん」というのが経済界の本音です。レアアース供給地や、労働力としての中国は魅力が薄れてきていますが、10億人を超える市場は魅力的なので。しかし、尖閣の問題など、これからも感情的なしこりはそうそう埋まらないでしょう。(佐藤尊徳)
[参考:「日米欧、中国に勝訴確定」(日経新聞 2014年8月8日)]
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