社会全体で環境意識が高まる昨今、「サステナビリティ」に興味を持つ方も多いと思います。でも、自分一人で取り組むにはテーマが大きすぎる……。そんなときは企業が提供する商品やサービスを通した参加がおすすめです。アサヒグループジャパン傘下のアサヒユウアス社は、サステナブルプロダクトの開発・製造・販売を通じて地域の社会課題の解決や地域文化の発展に貢献することを目指しています。消費者はそれを購入するだけで環境への貢献、すなわち“サス活”が可能。企業・消費者・生産者を巻き込んだ同社のサステナブルネットワークに迫ります。
サステナブルプロダクト開発の背景にある考え
国連によって掲げられた「SDGs(持続可能な開発目標)」を契機に、世界は環境を意識した社会へと様変わり。もともと環境問題への意識の高い欧州をはじめ各国は省エネ、ごみ削減、フードロス削減、リユースといったサステナブル(持続可能)な取り組みに注力しています。
日本でも多くの人がエコバッグを使うようになりレジ袋も有料化、政府による脱炭素の掛け声とともに各業界の環境への意識は一気に高まりました。
アサヒユウアス は、アサヒグループが2022年1月に新設した事業会社で、サステナブルな社会の実現に貢献する商品の販売、サービスを提供。これまでに、植物繊維を活用した「森のタンブラー」、それ自体を食べられる「もぐカップ」、 100%植物由来の「麦わらストロー」といったサステナブルプロダクトを販売。現在、同社のECサイト にはバリエーション含めて約40~50の商品がラインアップされています。
企業がサステナビリティをはじめ社会貢献活動に投資するのは当然という時流のなか、アサヒグループがサステナビリティそのものを事業とする新会社を設立した背景にあるのは、「自然の恵み」に対する敬意と、それを享受して事業を行う企業としての責任です。
アサヒユウアス代表取締役社長の高森志文氏は、本質的に持続可能で豊かな社会の実現に貢献するには、「社会課題の解決が同時に利益の源となるビジネスモデルの構築が不可欠」と語っています。
同社はイベントへの参加によるアピールにも積極的で、「エコプロ2021」(2021年12月)、「ナカメ サステナブルパーク」(2022年3月)、「東京アースデイ」(2022年4月)等に出展し、オリジナル商品の販売を通して環境問題に対する意識変革を促したり、使い捨てをやめるといった消費者のアクション変革に働きかけています。
地域の課題解決にフォーカス
社会課題の解決とビジネスモデルの両立に加え、アサヒユウアスがミッションに掲げるのが地域貢献です。
アサヒグループホールディングスは2021年6月に、サステナブルファッションブランド「ECOALF」(三陽商会)とコラボレーションし、次世代に向けたサステナブルなライフスタイルを提案する「UPCYCLE B」プロジェクトを展開しています。
第一弾で生まれた商品は、廃棄コーヒーをアップサイクルしたコーヒークラフト「蔵前BLACK」。東京・台東区のコーヒー豆焙煎店とコラボし、廃棄されるコーヒー豆を回収、「東京隅田川ブルーイング」で醸造されるスタウトビールに抽出したコーヒーを加えてフレーバーが楽しめる商品に仕上げています。このプロジェクトによって、廃棄物の削減や有効活用、事業者の就労機会の創出、そして地域経済活性化を実現しました。
アサヒユウアス設立に際しては、「UPCYCLE B」プロジェクトで培われたノウハウを生かし、企業、NPO、大学、行政等と共創することで多様なサステナブルプロダクトを生み出し、そのなかで地域の社会課題解決、地域文化の発展に貢献することを目指すとしています。
今日から始める“サス活”
ここからはアサヒユウアスや「UPCYCLE B」プロジェクトで販売されるサステナブルプロダクトの紹介。気になる商品をクリックするだけで “サス活”を始められます。
森のタンブラー
アサヒビールとパナソニックが共同開発したエコカップ。使い捨てプラスチック削減&SDGsへの貢献のために植物繊維を活用した世界初のエコカップです。
もぐカップ
アサヒビールと丸繁製菓が共同開発したお菓子でできた食べられるコップ。おいしく食べてごみゼロ! 「使い食べる」コップです。
ふぞろいのストロー
(一社)広域連携事業推進機構が主催する「ふぞろいのストロープロジェクト」から生まれた、長さも太さも見た目もバラバラの「麦わらのストロー」。ただ作るだけでなく、もう一度土に還し循環させる。地域、産業、年代や性別の違いを超えた、志を同じにする人たちと共に世界を変えていくストロー。アサヒグループは、「麦わらストロー」の生産拡大・活用促進に向けた情報発信や生産技術開発支援を実施。
蔵前BLACK
「UPCYCLE B」プロジェクトの第1弾商品。東京・台東区のコーヒー豆焙煎店とコラボし、これまで廃棄されていたコーヒー豆を回収し、クラフトの原料に。 “ビールとコーヒーのマリアージュ”をコンセプトにしたコーヒークラフト。アサヒグループの外食店舗などにて提供。
※酒税法上は発泡酒
※販売店は変更する可能性があります。詳しくはアサヒユウアスのホームページでご確認ください。
蔵前WHITE
「UPCYCLE B」プロジェクトの第2弾商品。東京・台東区のパン・サンドイッチ専門店とコラボし、サンドイッチ製造で発生し活用しきれない“パン耳”を乾燥加工、クラフトビールの原料に。アサヒグループの外食店舗などにて提供。
※酒税法上は発泡酒
※販売店は変更する可能性があります。詳しくはアサヒユウアスのホームページでご確認ください。
狭山GREEN
「UPCYCLE B」プロジェクトの第3弾商品。埼玉県狭山市の茶業者とコラボし、これまで利用価値が低く使い切れなかった“ケバ茶”を、クラフトビールの原料に。アサヒグループの外食店舗などにて提供。
※酒税法上は発泡酒
※販売店は変更する可能性があります。詳しくはアサヒユウアスのホームページでご確認ください。
アサヒユウアス社の取り組みはインスタでも知ることができます。笑顔あふれるハッピーなアカウントなので、ぜひチェックしてみてください。
アサヒユウアスのインスタグラムはこちら:@asahi_youus