みんなの党の江田憲司前幹事長が9日、同党所属の衆参両院議員14人とともに離党届を提出した。年内に新党を結成する意向だ。路線対立が激化している日本維新の会、退潮傾向の止まらない民主党から同調者が出るかどうかに注目が集まる。
江田氏とともに離党したのは衆院議員7人と参院議員6人。所属議員35人だったみんなの党は二分された。
元々、江田氏らは来年の政党交付金を受け取るために年内の新党結成を目指していた。永田町内では実現性に疑問を抱く関係者も多かったが、特定秘密保護法案に対する渡辺喜美代表の対応への不満に後押しされた。渡辺氏の党運営への不満が募っていたことも離党者の多さにつながったようだ。
当面は離党した13人に柿沢未途氏を加えた14人で新党を結成するが、維新の会や民主党からも党運営への不満を背景に数名単位で同調者が出る可能性がある。ただ、「自民党に対抗できる新党」の結成には時間がかかりそう。次期統一地方選を控えた来年末が一つの目途となりそうだ。