8月3日に行われた参院平和安全法制特別委員会に、安保法案に関して問題発言をした磯崎陽輔首相補佐官が参考人招致され、自らの発言を撤回して謝罪しました。
磯崎氏は集団的自衛権の行使容認をめぐり、地元・大分の講演会で「法的安定性は関係ない」と発言。「法的安定性」とは、頻繁な法案改正が行われてはいけないという原則のこと。今回の憲法解釈で「法的安定性が揺らいだか否か」が争点のひとつとなっています。
自民与党は磯崎氏自身の謝罪によって早急に沈静化を図りたいところですが、野党側は磯崎氏の辞任を求めているほか、安倍首相の任命責任なども追求し、低下する内閣支持率にさらなる攻勢をかける考え。
ニュースが”わかる”尊徳編集長の解説
Qなんだか法廷のような印象を受けますが、そういう場なのですか?
Aそういう場だよ。
磯崎氏は「参考人招致」ということで、野党からの質問に答える形。もっと重い「証人喚問」というものがあって、そこでの発言はより重い。後でごまかしがわかれば、立派な偽証罪が成立するので、法定と変わらないよね。
[参考:「「法的安定性」発言、礒崎氏が撤回 安保法案審議、なお火種」(日経新聞朝刊2面 2015年8月4日)]
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