カリスマFP江上治の人生に勝つ働き方

人生で成功するためには、どんな人と付き合うべきか

2015.5.11

ビジネス

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カリスマFP江上氏は、お金を稼ぎたければ「人脈を大事にしろ」と言う。そんなもの1円にもならないのに……。ガマンが苦手な世代におくる、人生の成功者のテーゼ。

1億円を稼ぐIさんが大事にしたこと

ずばり、これから伸びる人と付き合った方がいいです。そのためにはお金もある程度は必要。ほとんどの人は、すぐ”てっぺん”とつながろうとしますけど、そうすると莫大なお金がかかる。若かったら余計そんなことはできません。

株と一緒で、人間関係への投資も大きなリターンを得ようと思ったら、”これから”の人にコストが安いうちから投資するべき。そういう投資をたくさんして、自分の価値も徐々に広めながら、一緒に成長していける人と付き合うことが大事だと思います。

私の知り合いにIさんという方がいまして、かつて1億円を稼いでいたことがあります。この方は昔、結構なお金持ちの家に婿養子に入って、26歳くらいでいきなり年収1億円になっていました。でも、家の代替わりのときにあの大塚家具みたいなことになって、家を出るんです。そこで、240万円くらいにまで年収が下がりました。

紆余曲折を経て、彼は会社を起こします。いわゆるリピーターを増やすためのコンサルティングをする会社。年収240万円でしたけど、そこからがむしゃらに講師をやって全国を回り、年間240回くらい公演をします。彼自身がリピートされる講師になったんです。すると、年収は3000万円を超えました。

しかし……、そこでかつて1億円を稼いでいたときに連帯保証人になっていた負債が火を噴きます。一気に2億円の負債がきたそうです。人生詰んだと思ったらしいですが、そこで一度自己破産することに。

で、何が言いたいのかというと、彼はどうやって困難を乗り越えてきたと思いますか? 彼は、人脈というものをとても大事にしていたんです。

 

江上治

薄っぺらい関係はNG、人脈は積み上げるもの

例えば、この「政経電論」という電子雑誌の編集長の尊徳さん。総理と付き合いがあったり、大企業の経営者と知り合いだったり、結構な人脈がありますが、だからといってすぐに「総理を紹介してくれ」というのは”ゲス”なやり方。結局は薄っぺらい関係にしかなりません。

そうではなくて、4、5年くらい付き合って、普段は情報交換しながら、その人が持っている能力や価値をお互いに認め合う良い関係を作らなくてはいけない。

Iさんは今、売れっ子講師なのですが、なぜそうなったかというと、一つひとつの仕事をとても丁寧にやっているから。講演に呼ばれた商工会の主催者がどんなことを喜ぶか、聴きに来る方たちは何を喜ぶか、徹底的に考える。するとそこに信頼関係が生まれて、また呼ばれるようになる。そういうことを5年くらいずっとやり続けて1000回公演すると、手元に中小企業の経営者の名簿が14000くらい残った。彼はそれを元にして、今度は本業のコンサルをやるんです。

最初はあまりお金にならないかもしれないけど、人脈という実績を積み上げて信頼を築いていくと、「一緒にビジネスをしよう」とかなる。結果的に大きな花が咲くんです。最初からそうできるほど甘くはありません。

信頼関係が築けるとビジネスも花開く

私もね、講座を開いて定期的に人と話をするんですが、最初だけ来て途中で来なくなる人がいます。来なくなる人は大体ね、私の人脈目当ての人。『一生かかっても知り得ない 年収1億円思考』っていう本がまぐれで売れたものだから(笑)、「江上さんといるといいことありそう」とか、自分もパッと1億円稼げるんじゃないかとかいう大バカ者だったりする。そんな人にも私は本音で言います、そんな甘いわけないじゃないですかって。

私はどうやって価値を生んでいくか、どうやって自分の人生を乗り越えてきたか、これからどう考えていくかってことしか話しません。そういう本質がわかる人たちでお互いをよく知り、信頼関係を築いていくと、ビジネスをしたときにも信頼ある取引ができるので、大きな花が咲くと思うんですよ。

あと、人脈も恋愛も似ていると思います。女性にしてもね、キレイだからってちょっと付き合った人のことはわからない(笑)。やっぱり夫婦とか長い歳月のなかで信頼関係を築かないと強固な関係にはなりません。若いうちから、そういうことを学んでいってほしいですね。

ビジネスが花開く