カリスマFP江上治の人生に勝つ働き方

人生を変えたければ付き合う人を変えよ~尊徳流、すごい人と付き合う方法

2015.11.10

ビジネス

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会社で営業成績1位を取りたい人、起業したい人など、新しい目標に挑戦したい人はたくさんいると思います。それにはまず、自分を変える必要がありますね。私がオススメするのは4つの法則を実践すること。「時間の使い方」「お金の使い方」「場所」、そして「付き合う人」を変えることです。

私の人生を変えた大手損保会社・副頭取

付き合う人で人生が変わるというのは、私が身をもって体験してきたことです。22歳で大手損保会社に就職してすぐの頃、私はたたき上げで副頭取にまで上り詰めた人にかわいがってもらい、組織で生きていくための知恵や、営業で1位を取る方法を教わりました。そしてその通り、26歳で全国営業成績トップを実現します。

その副頭取と出会ったことで私の人生が大きく変わったことは間違いありません。すごい人から得る情報は、非常に有益です。ネットのくだらない情報や、新橋で聞くサラリーマンの愚痴のような価値のない情報は脳を腐らせるだけ。

その点、「政経電論」編集長の尊徳さんは、安倍首相をはじめ、政治家や経済界の著名な方々など、非常に多くの素晴らしい人脈をお持ちです。最近は、尊徳さんと一緒に「徳治政経塾」というビジネスマン向けの勉強会を開催していまして、私自身もそこで尊徳さんから人脈作りの秘訣や偉い方たちの思考を聞いてきました。

政経電論・佐藤尊徳編集長政経電論・佐藤尊徳編集長

尊徳編集長が出会ったすごい人[1]藤田田

尊徳さんは大学卒業後、経済界という会社に入社して、財界に多くの人脈を持つ”陰のフィクサー”とも呼ばれていた、主幹・佐藤正忠氏の秘書を務められました。主幹自身もかなりすごい人だったようですが、彼についていた間に尊徳さんは多くの財界人たちに会いました。その中でも度肝を抜かれたのが、日本マクドナルド創業者の藤田田さんと、今も活躍中のソフトバンク代表、孫正義さんだそうです。

東大法学部出身である藤田さんの発想は「人間の舌は12歳までに形成されるから、まずは子供たちに徹底的に食べさせ、マクドナルドの味を擦り込んで競合を駆逐する」というもの。それまで多くの経営者に会ってきた尊徳さんも、本質をとらえた考え方に驚いた。

第1号店の出店について藤田さんは、実力がなければ進出できない幕府直轄地(消費・経済の中心)に出すべきだと考え、東京のど真ん中にある銀座三越を狙いました。そして見事に成功させ、ブランド力を上げました。

尊徳編集長が出会ったすごい人[2]孫正義

もう一人はソフトバンクの孫さん。彼は普段、ニコニコと穏和だけれど、いざというときは本気で怒るそうです。

あるとき孫さんは、「通信のインフラは電電公社の時代に国が税金で作ったものなのに、NTTがわが物顏で所有しているのはおかしい、解放すべきだ!」と尊徳さんの目の前で怒りました。尊徳さんは、この人は天下のNTTとケンカする気だ、自分よりも大きな権力に対しても、ひるまず対峙していこうという強い気持ちを持っている人なんだと感じたそうです。このクラスになると、儲けたいとか、そういうことは関係ないのでしょう。

彼ら以外にも、たくさんのすごい人たちを見てきた尊徳さんですが、彼らには共通項があるといいます。まず、”困難は絶対に乗り越えてやろう”という経営者の意地を持っている。だから発言性に一貫性があって、言ったことは曲げません。そして過去の心の傷や挫折など、いろいろな”苦労をバネに何かを得ようという情熱を持っている”こと。

すごい人と知り合う方法

佐藤正忠さんはよく「浪人、刑務所、大病が人を大きくする」と言っていたとか。乗り越えた苦労の数が多いほど人格が浮き彫りになっていく。

尊徳さんは、実家が貧しかったため、結果は平等じゃないけれど、機会は均等であるべきだという機会均等の考えが小学校の頃から漠然とありました。だから、”のし上がるしかない”と思っていた。大企業で働かず、一筋縄ではいかない佐藤正忠さんの秘書を選んだのは、そういう意地があったからなのです。

「どうせ自分は貧乏だから」「勉強ができないから」と頑張らない生活を何十年も続けて人生を諦める人と、一つひとつ壁を乗り越えて自分の糧にする人がいます。尊徳さんや先に紹介した起業家のようなすごい人というのは、間違いなく後者ですね。

では、そういう人と知り合うにはどうしたらいいかというと、”人に紹介してもらえるような人間になること”です。紹介する側は「この人はこれが得意ですよ」と紹介するわけですから、少なくとも一つは相手の役に立てるような長所を持っていなくてはダメ。そして、人生において何をどう頑張っていきたいのかというビジョンを、相手にビシッと伝えられるようになっておくことです。

政経電論・佐藤尊徳編集長
「人を惹きつけるためには自分をさらけ出さないと」(江上)

ただ漠然と変わりたいと思っていても、時間が過ぎていくだけ。自分を変えるためには、何が必要でどこをどう変えていかなくてはいけないのかをまず知ることから始めてください。それが見えてくれば、誰にでも成功をつかむチャンスが訪れるはずです。