尊徳編集長の解説でニュースが”わかる”!
Q.南シナ海の石油掘削、南沙諸島の埋め立てと、中国は国際世論を敵に回してまでなぜこんなに勝手ができるのでしょうか?
A.中国人じゃないのでわかりません(笑)。引いたら終わりだからじゃないですか。
外交はよくケンカだと言われます。相手の出方をうかがいながら、押したり引いたりします。中国は押しっぱなしですが。
一般的な意見を言ってもつまらないので、私の独断と偏見で。
一種の国威発揚もある気がします。中韓にありがちなのは、国内世論が厳しいときに、反日感情を煽りナショナリズムを高揚させます。仮想敵を作るのです。
いまの中国では新疆ウイグルのテロや、経済減速など内政問題が多々あります。習近平体制への反発を逸らす、という意味合いもあるのではないでしょうか。
また、振り上げた拳はメンツもありそうそう下ろせません。それに、アメリカが相対的にかつてのように大強国ではなくなり、中国が大国になってきたということもあるでしょう。
Q.中国が南シナ海に防空識別圏(ADIZ)を敷いた場合、ほかのアジアの国と対立することにならないのでしょうか?
A.そりゃあ、なるでしょう。
前述した通り、仮想敵国を作り、矛先を内部ではなく外に向けたいのが本音でしょう。また、瀬踏みしてアメリカなどの出方を探る意味合いもあるでしょう。
しかし、そんな強硬策が国際的に許されるはずはありません。GDPが世界2位になり(経済的に無視できない国になった)、大国になってきた自負と傲慢さが見え隠れしますよね。(佐藤尊徳)
[参考:「中国、強硬姿勢崩さず 米の出方を瀬踏み」(日経新聞7面 2014年5月15日)]
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