尊徳編集長の解説でニュースが”わかる”!
Q.原発に関して、新規制基準より優位に置かれる「人格権」とは何ですか?
A.そりゃあ規制基準より優位でしょう。憲法に規定されていますから。
どんな法律よりも上に位置する憲法は国の「最高法規」です。13条に「人格権」は認められています。
Q.原発は何をもって安全だとされるのでしょうか?
A.作らないこと。
今回の判決はそういうことだと思いますよ。
どんなものにも100%なんてありません。だから第三者機関である原子力規制委員会が、有り得るだろうと思われる最大のリスクを算出して、それをクリアできれば「動かしても大丈夫だと思われますよ」とお墨付きを与えるのです。
しかし、だからといって想定外のことが起きないとは限りませんから。あとは、地元や関係者の判断です。
Q.再稼働がない(時間がかかる)なら、電力会社は苦しい現状をどう打開できますか?
A.値上げ。
一番簡単でしょう。もともと「原価法」が採用されていますから、赤字になるようなら値上げが認められています。(鉄道などの公共交通機関はすべて)
とはいっても、安易な値上げは認められません。政府も世論を気にしますし、産業界が反発して海外に出て行ってしまうかもしれないからです。燃料(火力発電用)の一括調達など、コストを抑えて合理化するしかないでしょう。他に考えられますか?
というか、国のエネルギー政策をどうするのか、国民全体で考えるときでしょう。高くても安全な自然エネルギーにするのか、多少のリスクがあっても安価を選ぶのか。安くて安全、はありません。
[参考:「原発再稼働 司法が波風」(日経新聞3面 2014年05月22日)]
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