尊徳編集長の解説でニュースが”わかる”!
Q.分党することになった日本維新の会の石原氏と橋下氏の大きな政策の違いは?
A.石原氏と一緒がいいか、江田氏と一緒がいいのかを選んだのでは? 大きなポリシーの違いはないと思いますよ。
憲法について、江田氏と石原氏は大きく考え方が違うから一緒になれないので、橋下氏としては、石原氏と別れるための大義名分が必要でしょう。それが、自主憲法の制定(石原氏)であり、憲法改正止まりの江田氏側に橋下氏がついたということなのではないでしょうか。
Q.人数? 政策? 理念? 自民党を監視できる野党に必要なのは何でしょうか?
A.数、政策、理念のすべてが必要ですが、軸をぶらさず、国民に自民党(与党)とは何が違って、何ができるのかを地道に訴え続けることが必要です。
かつて、民主党が野党だった時代、鳩山党首に「右(翼)から左(翼)まで野合のような民主党では政権が取れないのでは?」と生意気にも申し上げたら「政権を取るためには数も必要だ」と答えた鳩山氏。経世会(旧田中派)出身の鳩山氏らしい答えです。その後、民主党が政権を取りましたが、それは自民党が勝手にこけたような気がします。
非常に難しいですが、理想論を言えば、今の野党には自らが政権を取ったら何をする、という理念が必要。そうしたら、考え方の相違でいくつかに別れざるをなくなります。理念が共通でないから仲違いをしたり、まとまらなかったりするのでは?
理念が共通する人たちが集まればそれなりの方向性も打ち出せるだろうから、それを地道に訴え続けるしか道はないのではないでしょうか。(佐藤尊徳)
[参考:「安倍政権と連携視野 石原新党 橋本新党 政府・与党を監視」(日経新聞4面 2014年6月3日)]
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