学校法人先端教育機構 社会情報大学院大学(東京都新宿区、学長:吉國浩二)は4月10日に、実務教育研究科の第1期生の入学式を挙行。
新しい時代の教育システムの在り方を研究
入学式では、吉國浩二学長より祝辞が述べられ、「皆さんは第1期生として実践知のプロフェッショナルへの途を目指すことになります。わが国は、さまざまな分野で大きな転換点を迎えており、教育の分野も根本的な出直しを迫られています。新しい時代の働き方や生き方を模索する人たちを支援する教育システムの在り方を研究することで、サステナブルな社会創造への貢献の第一歩となるでしょう。大学院での2年間の学びで、皆さんが今後の活動の飛躍につながるような気づきを得られることをお祈りしております」とお祝いの言葉が贈られた。
また、入学生代表として入学院生宣誓を行った学校法人東京女子学園に勤務する立原寿亮さんは、「教育の現場も産業界や地域と連携しながら、既存の価値観を変容させていかなければならない。民間企業等で行っている人材育成のエッセンスや成果・学びの可視化について研究しながら、自身の組織に学びを持ち返りたい」と意気込みを語った。
入学式は、時期的な配慮に加えて、デジタル活用からオンライン・オフラインを併用したハイブリッドなスタイルで行った。
実践知を教育へ昇華する人材を育成
実務教育研究科は、自身の経験を体系化させることで新たな知識を確立し、それを社会へと実装するための教育・人材育成を行う高度専門職業人の養成を目的として、2021年4月より開設した。社会情報大学院大学としては、広報・情報研究科に続き2つ目の研究科となり、2つの研究科を有する専門職大学院は日本でも初めてとなる。
現代社会はSociety5.0、人生100年時代などと表され、自らが実務領域の専門家となるだけではなく、実務経験を新たな知の体系へと昇華させ、伝承・承継する能力が、あらゆる領域に求められている。本研究科は、こうした今後の知識社会を支える基盤となる、実践知を教育へ昇華する人材の育成を行うことを目的としている。
また、知識社会学を基盤とした新たな知の形成と、教育・人材育成分野の最先端の知見について、理論と実践の両面を学びつつ、自らが新たな学びを社会に提供できるリーダーとなるための研究を行う。
実務家教員のほか、組織内での暗黙知を形式知化・体系化し人材開発や知識経営を担う者や、公教育に先駆け新たな学びを生み出す民間教育事業者なども、広く対象としており、2年間の課程を修了することで実務教育学修士(専門職)が授与される。
2018年より開始した短期プログラムの「実務家教員養成課程」などで、大学等の実務家教員輩出や、2019年に文部科学省のSociety5.0に対応した高度技術人材育成事業である「持続的な産学共同人材育成システム構築事業」に中核拠点校として採択される等の実績もあり専門職大学院の認可へと至った。