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ローソンがなぜシネコンを買収するのか?

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シネマコンプレックス(複合映画館)運営で国内3位のユナイテッド・シネマ(全国に36ヵ所の映画館を展開)をローソンが買収。ユナイテッド・シネマを傘下に持つことで、2010年に買収したHMVジャパン(現ローソンHMVエンタテイメント)で展開している顧客限定のコンサートの開催や各種チケットの販売など、既存のエンタメ事業との相乗効果を見込んでいるとのこと。買収額は100億円とみられています。
ほかでは、イオンがシネコンのワーナー・マイカルを完全子会社化するなど、小売り各社は店舗での物販以外に生活にかかわる各種サービスを取り込み、消費者との接点を増やそうとしています。

尊徳編集長の解説でニュースが”わかる”!

Q.既存のエンタメ事業との相乗効果を見込んでいるようですが、なぜコンビニが映画館を買収するのか、相関性が深いように感じないので、疑問に思います。
編集長はどう思われますか?

A.詳しいところに聞いてみると、このシネコンは日本のファンドのアドバンテッジパートナーズが持っていたので、とにかくエグジット(売却)をしたいと思っていたようです。

 通常、買収は対象企業の年間利益の5~6倍くらいが妥当な値段だと言われています。そこに、債務があったり、成長性を加味したりして、デューデリ(値決め)をしますけど。

 まとめ売りできるような企業(100億円出せる企業)が限られていて、ローソンに決まったのでしょう。ローソン側もチケットローソンでチケットを取り扱っているので、興行に興味もあったのではないでしょうか?(佐藤尊徳)
[参考:「ローソンがシネコン買収 国内3位100億円で」(日経新聞1面 2014年8月6日)]

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