日中両外務大臣が、2年ぶり、第2次安倍政権発足後初の外相会談を開きました。日本の岸田文雄外相は、11月のアジア太平洋経済協力会議（APEC）で、無条件での日中首脳会談を求めましたが、中国の王外相は「今のままでは難しい」とやんわり拒否。中国は靖国神社に参拝しないことや、尖閣諸島の領有権問題の存在を認めることなどを条件に出しています。
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Q.中国の王外相は会談が”非公式”だということにこだわっているようですが、日本と仲良くすると中国国内でそんなに反発されるのでしょうか？
A.仲良くすると反発……されるのでしょうね。特に安倍首相は、靖国参拝をしたり、超タカ派（強硬的）だと見られてますからね。
中国も内政問題を抱えているので、メンツにこだわります。靖国参拝の封印など何らかの言質を取らないと、簡単に日本と手を携えるということはできないでしょう。一度条件を出した以上、普通に会談というわけにはいきませんね。中国も日本と対峙していいことはないのですが……。
でも、反日を演出した方が、国内の不満は外に向きやすいじゃないですか。
Q.南シナ海の領有権問題や食品偽装など、なにかと問題の多い中国ですが、日本はどういう面において中国と関係を改善すべきなのでしょうか？ というか、仲良くしなくてもいいのでは。
A.隣人とトラブルを抱えたくはないでしょ？ それに、10億以上の民がいる（今や）経済大国ですから、モノを売る市場としても魅力ですよね。
さて、どのように関係改善（？）するかですが、難しい問題です。これは時間をかけていかないと無理でしょう。日本にもメンツがありますし、中国の要求する靖国参拝封印などは内政干渉も甚だしい。神社にお参りして何が悪い、という考えもありますし。
ただ、中国の一党独裁がいつまでも続いていくとは思いませんから、そのうち政治体制も変わって、仲良くしなければならない状況は中国側に来るような気がしますけど？（佐藤尊徳）
［参考：「日中外相、探り合い」（日経新聞3面 2014年8月12日）］
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