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転職者の課題~働く環境づくりは情報と制度の活用がカギ

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日経新聞とNTTコムリサーチが共同で実施した転職意識調査で、20代男性の51%が転職を検討していることがわかりました。「転職を検討している」が47.1%、「すでに転職の準備を進めている」が4.3%。30・40代は約4割で50代は27.5%ということです。転職する理由として、男性は「給与水準」が最も多く、次いで「仕事のやりがい」「将来性」。一方女性は「職場の人間関係」(約30%)が「給与水準」(約12%)を上回っています。また、「福利厚生」を挙げ、出産や育児がしやすい環境を求めている人も多くなっています。
(※アンケート対象のうち、実際に転職経験がある人は約6割)

尊徳編集長の解説でニュースが”わかる”!

Q.転職する際、入社前と後では企業から受ける印象や仕事内容が違うことが多いとか。確かに他社と同じような募集要項と面接だけでは限界があると思います。ミスマッチを無くすためには、企業側はどんな情報を提供すればいいと思いますか?

A.企業側が嘘の情報を出していない限り、働く側が情報を取らないのが問題なのでは?

 今はネットも普及していますし、いろんな情報取得手段があります。実際に働く人に聞くこともできますし。ミスマッチは企業側だけの責任じゃありませんよ。それに、給料が安いのは自分に能力がないからというのもありませんか?

Q.男女で職場に求める要望は異なります。今は男女ともに同じ条件で雇用する企業が多いと思いますが、今後はどんな制度を整えていくべきでしょうか?

A.1985年に男女雇用機会均等法ができたので、基本的には男女同格で雇用しなければなりません。制度よりも、それを活用する方の問題だと思うけど。

 企業の人に聞くと、単純に成績がいい人を上から採用するとほとんど女性になってしまう、というほど今は女性の方が成績優秀のようです(笑)。男性と女性はもともと持っている能力が違うのだから、それぞれの得意分野で企業も使い分ければいいと思うんですけどね。
 制度はいろいろと充実していると思いますけど、活用する方が逡巡する国民性が問題ではないですか? 例えば育休制度があっても、男性の取得率は日本ではとても低い。育児は女性、という概念を変えないと、男女が本当に平等になれない気がします。(佐藤尊徳)
[参考:「『転職検討』20代男性51%」(日経新聞27面 2014年8月19日)]

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