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どうするカサノバ氏! 米マクドナルドCEO交代

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 米マクドナルドは、3月に現CEOのドン・トンプソン氏が退任し、スティーブ・イースターブルック・シニア上級副社長がCEOに昇格することを発表しました。

 トンプソン氏の退任の背景には深刻な客離れがあり、新興勢力や他のファーストフード店、スーパーなどの”マクドナルド包囲網”の影響を受けた結果、2014年の既存店売上高は前年比2.1%減で、2年連続のマイナスに。

 期限切れ鶏肉の使用や異物混入に揺れる日本は上場以来の赤字に転落しましたが、本国アメリカも業績不振。事業モデルの調整・転換を求められています。

ニュースが”わかる”尊徳編集長の解説

Q.米マクドナルドの客離れの大きな要因は何だと考えますか?

A.アメリカでも価値の多様化が起きてるんだろう。選択肢がたくさんあって、同じものだけでは飽きられる。常に変化していかないと。

 この前、ある外食産業大手の社長さんに聞いた話。日本国内のことね。
「マックだけが、あのような問題(異物混入など)を抱えているわけじゃない。でも、お客さんとのコミュニケーションがしっかりしていれば、あのように(ネットなどで)次から次へと出てこない。普段から、ホスピタリティ高く対応していれば、応援してもらえる。結局はシステマチックにしすぎた内部の問題じゃないか」って。

 杓子定規の対応が問題なんじゃない? 現場でもそのようなことが起こってるんでしょ。

Q.アメリカはトップ交代で再建を図るようですが、日本法人のCEOカサノバ氏はどうなると思いますか? 1月上旬の謝罪会見にも現れませんでしたが……。

A.経営者には運もあるから。

 就任してから問題続きでカサノバ氏に運があるとは思えないし、ここまで信用失墜してしまったら、回復は相当に厳しいよ。業績が回復しなければ、当然辞めざるを得なくなるでしょう。
(佐藤尊徳)

[参考:「マクドナルド、CEO引責辞任 客離れの米国再建へ」(日経新聞朝刊6面 2014年1月30日)]

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