好きなことを仕事にするのは難しい、と人は言う。だが、”得意なこと”ならどうだろう? 不得意なことをやるよりずっと楽しいはずだ。日本を代表する企業の代表と世界的ヴァイオリニストによる、ちょっと心に響くアドバイス。
ヴァイオリニスト・五嶋龍
世界一の大学にはユニークな人が山ほどいた
幼い頃からヴァイオリニストとして世に出ていたことで、自分は周りの人とは違うんだと孤独に感じることもありました。ところが、世界一の大学に行きたいと思って選んだハーバードには、ユニークな人が山ほどいた。周りにいた外国人の友人たちにとって、日本人の存在はないに等しかったのです。
そういう環境に自分を置くことで世界が広がり、企業経営にも興味を抱くようになりました。僕の理想は、自分がもっているストロングポイントを生かした事業収益、内容が、社会に貢献できる結果を維持することです。
企業経営者・大西 洋
スペシャリスト or ジェネラリストを決める
今の大学生は、やりたいことを持っている人と、そうでない人がはっきりしています。持っている人は時代のトレンドに乗ってチャンスをつかんでいくと思いますが、そうでないなら専門性を身につけてスペシャリストになればいいと思うんです。
そのためにも大学ではきちんと勉強しておいたほうがいい。私は大して勉強しませんでしたが(笑)、反省の意味も込めてのアドバイスです。大学でスペシャリスト、ジェネラリスト(広範囲な知識・技術を持つ人)のどちらを目指すのかは決めておいたほうがいいでしょう。