みんなの党が分裂危機を迎えている。特定秘密保護法案の衆院本会議での採決で江田憲司前幹事長ら3人が造反。新党結成を視野に、離党の構えをみせているためだ。早ければ年内にも新党結成の可能性が出てきた。
26日の採決でみんなの党は賛成に回ったが、江田氏が採決前に退席、当選一回の井出庸生、林宙紀両氏は反対した。井出氏は修正協議の担当だったが、現場の意向をよそに渡辺喜美代表が与党と修正合意したことに反発。離党覚悟で反対することを決めた。
参院でも造反を検討している議員がおり、先に離党した柿沢未途氏と合わせれば政党要件を満たす5人以上を確保できる。離党と新党結成の時期を巡り、渡辺氏と江田氏の腹の探り合いが始まっている。