特定秘密保護法案が26日の衆院本会議で採決され、自民、公明、みんなの党の賛成多数で可決された。成立を急ぐ与党は慎重審議を求める野党を振り切り、強行採決に踏み切った。強行採決を最も歓迎したのは政府でも与党でもなく、日本維新の会だった。
維新の会は秘密保護法案を巡って意見が割れており、与党と合意した修正案にも批判的な議員が多かった。実際に採決となれば党の方針に反して反対票を投じる議員が出て、分裂含みの展開となる可能性もあった。
実際にみんなの党では江田憲司氏が棄権し、2人の議員が反対票を投じた。今後、党内対立が激しくなる可能性が大きい。
維新の会は強行採決を理由に全員が退席し、分裂危機を免れた。賛成派、反対派の両側から批判される覚悟で。