社会

新国立の建設費縮減で安保法制の反感を回避?

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 2020年東京オリンピック・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場について、政府は建設計画を見直すことを決めました。当初1,300億円だった整備費が2,520億円に膨らみ、与野党や世論の批判が高まっていることを受け、費用を縮減する方向で調整します。

 新競技場の整備費が膨らむ大きな要因となっているのは、巨大な2本の「キールアーチ」。斬新なデザインが五輪招致成功を呼んだといわれていますが、見直し策でデザインが変更された場合、招致そのものが問われる可能性があります。

ニュースが”わかる”尊徳編集長の解説

Q整備費が膨らみ続けるのを見て思うのですが、世論の批判を予想できないものなのでしょうか。

A予想できなかったんだろうね(笑)。

 オリンピックを呼んで来たんだから、「作れば勝ち」くらいに思ってたんじゃないの? どう考えても、2,500億円はナシだよね。ロンドンオリンピック(635億円)や北京オリンピック(540億円)と比べても巨額過ぎ。


Q安保法案を強引に押し切った印象が強いなか、新国立の方は世論を受けて修正……というのは少しあべこべな印象を受けるというか、より不信感が増しそうだとも思うんですが、尊徳編集長はどうお考えですか?

A姑息だよね(笑)。

 安保で批判が強くなったから、唐突に新国立の計画変更を言い出した、としか思えない。T君の言う通り。もっと早いタイミングで考え直せば良かったのに。

[参考:「新国立計画見直し検討 政府、批判受け費用縮減」(日経新聞朝刊1面 2015年7月16日)]

[わかるニュース]経済新聞やテレビをはじめとする難しい政治・経済のニュースを、就職活動に役立てたい現役大学年生のT君が、気になることを尊徳編集長に質問します。

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