不登校の子どもを支援するフリースクールに、文科省が初めて実態調査を行いました。
調査結果では、全国で少なくとも4,196人の小中学生がフリースクールに通っていることがわかりました。そのうち、フリースクールへの通学が在籍する学校の出席として認められているのは、全体の約55%となっています。
フリースクールは、本来通うべき学校に通うことができない不登校児童など、通常の教育の枠組みから外れた子どもたちが学ぶ民間の施設。法律上、学校と定義されていないため、経済的支援を受けることができず、多くは運営資金を会費や寄付金に頼り、経済的に苦しい状況です。
今回明らかになった結果を踏まえ、文科省は今後フリースクールの教育制度上の位置づけや、経済的支援などを検討します。
ニュースが”わかる”尊徳編集長の解説
Q子どもたちが不登校になる理由としてはどのようなものがあるのでしょうか。
A裕福な家の子が多いと聞くよ。
経済的に困窮している家庭は、不登校になっている余裕などない、ということもあるかもしれないね。
一概にはいえないと思うけど、友人の教育者は、家庭できちんとコミュニケーションを取っている子どもは不登校にはならない、と言っていたよ。
Q財政支援が必要な一方で、文科省が支援を盾にフリースクール側に学習計画を強いるのではないかという懸念もあるようですが。
Aそんなことをしたら、不登校を生んだ学校と変わらない。
不登校児童には不登校児童のための教育が必要だよね。学習はもちろん大切だけど、人との交わりが不得意な子どもたちを、いかにコミュニケーションが取れるようにするかが重要だと思う。それには特効薬なんてないよね。
あと、フリースクールを学校法人として認めることも一案だと思う。
[参考:「フリースクールに4000人超 不登校の小中学生へ学習支援」(日経新聞朝刊42面 2015年8月6日)]
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