尊徳編集長の解説でニュースが”わかる”!
Q.混合診察が可能になることは、とてもいいことだと思うのですが、財政が厳しいなか、今、この制度に着手する背景が何かあるのでしょうか?
A. 医師会の既得権益の打破です。
ちなみに、財政は関係ないですよ。混合診療を認めてコストが下がることはあっても、財政を圧迫するようなことはありませんからね。
混合診療を認めない医師会の言い分は屁理屈以外の何ものでもない気がします。
自由診療と保険診療を混合すると、金持ちばかりが高度医療を受けられて、医療が不平等になる、との理屈ですが、今でも自由診療は受けられますし、分けなければいけない理由が私にはわかりません。皆保険制度が損なわれるというのが医師会の言い分ですが……。
この制度に着手するのは、医療にも経営効率を考えさせ、ある程度の自由競争をさせる狙いがあると思われます。30兆円にも膨らんだ医療費を抑制するのは、効率化することが一番早い。その風穴を開ける手始めに、混合診療を認めさせる、ということでしょう。(佐藤尊徳)
[参考:「先端医療 柔軟に」(日経2014年6月11日)]
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