政治

「岩盤」規制に風穴を!

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尊徳編集長の解説でニュースが”わかる”!
Q.雇用・農業・医療分野はなぜ「岩盤」と呼ばれているのでしょうか?

A.既得権者がいるから、改革するのに猛烈な抵抗を受けるので。

 雇用に関しては組合、農業は農協を中心とした農業関係者、医療は医師会、薬剤師会、看護協会などなど、それぞれの団体の利益が失われたら困るので、各団体は集票マシーンと化して、政治に圧力をかけてきました。
 でも、全体の利益を考えて競争して、効率運営をしなければ、今後の国際競争では勝てないでしょう。ということで、TPPなどをやり遂げるためにも、この岩盤規制に風穴を少しでも開けて改革の意欲を示さなければ、投資家たちは日本からそっぽを向いてしまいます。
 改革の象徴としても(少しでも)やりきることが大事なのです。

Q.安倍総理は、任期の2018年までに四大改革をすべて”やり抜く”つもりなのでしょうか?(2012年9月の自民党総裁就任から2期続けたとして)

A.どこまでやったことが、「すべて」やり抜く、なのかわかりませんが、やるとは思いますよ。

 だって、経済指標の一端である株価と、自らの支持率がある程度比例すると考える安倍総理は、株価が上昇することが望ましい。
 規制改革に消極的だと見られると、外資はすぐに資金を引き上げてしまいます。6割が外資の投資ということを考えれば、改革の意欲を見せる必要がありますからね。
 ただ、この分野の抵抗は相当に強いので、本気で戦わなければ逆に潰されてしまいます。(佐藤尊徳)
[参考:「持続的成長めざす 首相『政策やり抜く』」(日経新聞3面 2014年6月17日)]

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