政治

TPP、周辺国との関係…「国賓待遇」で一気に解決

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尊徳編集長の解説でニュースが”わかる”!

Q.「重要5項目」の内容が決まることで、TPPへの加盟は決定的になりますか?

A.当然、大きく前進でしょう。そこがネックだったわけですから。

 日本もここを逃したら一気に尻すぼみになるので、何とかまとめたいのが本音です。賭けに出たオーストラリアとのEPA締結が功を奏した感じですね。

 私見ですが、関税を撤廃したところで、国内畜産業が衰退するとは思いませんけど。あまりに保護するから逆に競争力を伸ばす努力をしないのではないかと思ってしまいます。

Q.このタイミングでの「国賓待遇」は、TPP交渉よりは日米同盟を強める意味合いが強いでしょうか?

A.すべてにおいて重要なのでしょう。

 中国の台頭(尖閣の問題もある)、韓国とのすきま風、北朝鮮問題など、周辺国との関係においてアメリカはやはり最重要の国です。安倍総理の靖国参拝問題などで、アメリカとの関係もギクシャクしたものになりました。
 オバマ大統領来日は、その懸案事項を一気に解決できるチャンスです。アメリカ大統領の国賓待遇は18年ぶりということもあって、タイミング的にもマッチしたからでしょう。TPPも重要課題ですし、同盟強化も、すべてであって、プライオリティに順番はないのではないでしょうか。(佐藤尊徳)
[参考:2014年4月24日 日経新聞 1面「『日米合意へ最終調整』TPP、牛肉20%軸」]