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政治
[佐藤尊徳が聞く あの人のホンネ]

それはタブーじゃない!若者よ、憲法改正を語り合え~田村淳×「政経電論」編集長 佐藤尊徳

電子雑誌「政経電論」第20号掲載
2017年01月10日
読了時間: 10分00秒

写真/芹澤裕介

「TVatsushi」で「日本国憲法TV」という番組を放送し、若者と憲法について考えている田村淳さんを迎え、近年、世間的にも関心が高まっている憲法改正について語る対談。淳さん自身は国民、特に若者の政治への関心の薄さに危機感を覚えているという。そんな日本が変わるための鍵とは......?

田村淳プロフィールロンドンブーツ1号2号
田村 淳(たむら あつし)
1973年12月4日生まれ、山口県下関市出身。1993年、田村亮と共にロンドンブーツ1号2号を結成。バラエティー番組の司会などで活躍する一方、プライベートでは一般人を交えた企画をネット配信する「淳の休日」を手がけ、SNSで社会問題に触れるなど、メディアを駆使して情報発信している。ロックバンドjealkbのボーカルとしても活動。2016年9月よりCSでテレビ局(ごっこ)「TVatsushi」を開局。最近は「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」(BSスカパー)など社会派番組にも取り組む。

最初はテレビ業界への問題意識から

尊徳 淳さんは今、CSで「日本国憲法TV」(CS 294ch、月~金曜日深夜2時15分~2時25分)という番組をされているそうですね。なんでも、電波を個人的に借りて放送しているとか。

 そうなんです。「TVatsushi」という名前で電波をテレビ局から借りているので、"僕にとっては"テレビ局を運営しているようなものです。制作、出演、編成、営業......スタッフと協力して、全部自分でやっています。

尊徳 それはすごい。でも、どうして"テレビ局"をやろうと思ったんですか? そもそも、淳さんが憲法を含めた政治的・社会的な問題に対する意見を発信するようになったきっかけは? お会いしたらぜひ聞きたいと思っていたんですよ。

 30歳くらいの頃、テレビの仕事で面白いことができなくなってきたな、窮屈だなと感じたことがあったんです。"罰ゲーム"と言えなくなったり、"パイ投げ"ができなくなったり。どうしてテレビ業界のルールが変わったんだろうと思って調べてみると、テレビ局には放送免許というものがあって、それを与えているのが総務省だということがわかった。

さらに、テレビ局側は総務省にアピールするためのBPO(放送倫理・番組向上機構)なんて機関を作って、「より良い放送のために番組を監視していますよ」と、自分たちの行動を制御していた。これが原因だなと。

尊徳 それで、淳さんはどうしたんですか?

 BPOにも総務省にも取材に行きました。それでわかったのは、自由に見えていた日本のテレビ局が、実はそんなに自由じゃなかったということ。政治を変えなきゃ問題は解決しないと思いました。

田村

尊徳 自分ごとになって初めて政治に興味を持ち、テレビ番組やSNSを含めて広く自分の考えを発信するようになったということですね。逆に私は政治のことばかり取材してきた人間だから、「身の回りのことはすべて政治とつながっている」ということを世の中に伝えるのが使命だと思っているんです。道路の幅もそうだし、保育士の給与もそう。それが不便だと思うなら政治を変えればいい。それが民主主義なんですから。

知ってしまったら動かないわけにはいかない

 だけど、政治のことを言いすぎるとたたかれるし、テレビに出られなくなったりもする。ネットは大きな脅威というほどではありませんが、発言するリスクは感じます。「あいつは思想に一貫性がない!」なんていう批判も受けるんです。

でも、右だ左だって話も、結局議論の本質じゃないですよね。この問題についてはどちらかといえば右寄り、この問題については左寄り。そういう意見の持ち方って普通だと思うんですよ。でも、なかなかそれを認めてくれない空気を感じます。

尊徳 そういったつらさもあるのに、発信し続けているモチベーションの源は何なんでしょう?

 知ってしまったから、でしょうね。知らなかったら波風立てずに、穏やかに芸能生活を送れていたかもしれないけど、今の僕はそうじゃない。それに、竹島について自分の意見を言ったことで番組から外されたりすると、「何だろうこの国は?」と、怒りを感じると同時に不安になるんですよ。

かつて出演していた情報番組では、結局番組の"しがらみ"に絡めとられて相手主導になっていたな、という後悔もあります。もっと生放送中にいろいろ暴露すればよかった(笑)。

尊徳 淳さんには悪いけど、僕はそもそもテレビに未来はないと思っています。今でさえ若い人はテレビを見ないのに、10年後、同じだけの信用や権力を持ち続けられるはずがない。以前、フジテレビの番組に村上ファンドの件で出演したとき、スタッフから「ホリエモンの話はしないでくれ」と言われて憤ったことがあります。

 フジテレビの人と話すとき、「ホリエモンに買収されていれば良かったと思わない?」と聞くことがあるんですよ。もしあのとき買収されていたら、異質な大メディアができあがって、日本全体のメディアの方向性も変わったんじゃないかと思います。

田村・尊徳知ってしまったら動かないわけにはいきません(淳)

日本人がタブー視しているけど実はタブーじゃない「憲法」

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