サントリーホールディングスの社長に、10月1日付でローソン会長の新浪剛史氏が就任することを受け、24日の株式市場でサントリー食品インターナショナル(清涼飲料事業)の株価は前日比3%高い3,955円に上昇。サントリーは1899年に創業して以来、4代にわたり創業一族から社長を出してきており、今回、初めて外部からトップを迎えた人事は異例といえる。
尊徳編集長の解説でニュースが”わかる”!
Q.今回、サントリー食品インターナショナルの株価が上がったのは、新浪氏のローソンでの実績に期待が高まってのことのようですが、投資をするとき、株主は企業の何を見て投資するのでしょうか?
A.新浪氏は優秀な経営者だと思いますけど、だから株価が上がったとは思いません。
確かに報道が影響したのは間違いないと思います。直近にない上げ幅でしたから。
でも、その好材料に反応したのならもう少し出来高(株の売買数)が上がってもいいはずです。特に昨日、出来高がいつもより増えたわけでもないので、その報道にみんなが飛びついた、ということでもないと思います。初めての創業家以外の社長、ということでドラスティックな変革を期待した、という理由は大きいと思いますけど。
企業収益、将来性、PERなどなど、たくさんの投資手法がありますけど、あなたならどうしたいか?を考えてください。
すごく怪し気な仕事をしているけど儲かっている会社と、今はまだまだ成長してないけど夢を切々と語る社長がやってる会社のどちらに投資したいですか?
僕は後者です。ある経営者と会ったときに、その人が大好きになり、素晴らしい!この会社に投資したい、と思って投資しました。最近、減益になって大幅に株価は下落しましたが、それは自己責任。納得できるじゃないですか。絶対に成長してくれると信じてますから。
自分が好きな会社に投資をするべきだと思いますけど。皆さんは、どんな会社に投資したいですか?(佐藤尊徳)
[参考:「株価動かす社長の力 大胆経営、市場が求める」(日経新聞16面 2014年6月25日)]
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