政治

維新が分裂危機? 2法案巡り賛否二分

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日本維新の会が2つの法案への賛否を巡って揺れている。一つは与党との修正協議で合意した特定秘密保護法案、もう一つはトルコなどへの原発輸出を認めるための原子力協定だ。ともに党内の意見が真っ二つに割れており、分裂含みの展開も予想される。

与党は20日深夜、新たな修正案を維新の会に提示。維新側もこれを受け入れることを決めた。ただ、維新が与党に突きつけていた当初案から比べると大幅な妥協を余儀なくされている。党内には「維新案丸のみでなければ受け入れるべきではない」との意見が残る。

修正協議を主導した旧たちあがれ日本系の藤井孝男氏らは22日までに党内の了承を得る考えだが、幹部内でも意見は割れている。さらに若手議員には慎重論が根強く、採決によって決めるとなれば混乱も予想される。

前例がある。日トルコ原子力協定を巡って党内の部会で採決したところ、賛成票と反対票がまったくの同数となった。これから役員会や総務会で決めることになるが、どちらに決めても反対論がくすぶりそう。大阪維新の会系議員と旧たちあがれ系議員の「東西融和」が最大の課題である維新の会国会議員団にとって、最大の試練を迎えている。