「れいわ新選組」がネットで注目 新聞が取り上げない「諸派」って何?

2019.07.12

政治

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[諸派]れいわ新撰組 山本太郎氏

写真/The Asahi Shimbun

新聞やテレビでは連日、参院選における主要政党の動きが報じられているが、インターネットを覗くと少し様子が違う。元俳優の山本太郎氏が立ち上げた政治団体「れいわ新選組」に注目が集まっているのだ。今回の参院選ではれいわ新選組以外にも7つの“諸派”が候補を擁立しているが、なぜ主要メディアはほとんど取り上げないのか? 政党と諸派との違いとは。

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マスコミが取り上げない「諸派」≠「政党」

今回の参院選で候補者を擁立している政党及び諸派はいくつあるか――。恐らくほとんどの国民が答えられないこの質問、正解は「14」。このうち自民党や立憲民主党などの政党が7つ、れいわ新選組や幸福実現党などの諸派が7つある。

ここで政党というのは「所属する国会議員が5名以上」、もしくは「直近の国政選挙で全国を通して2%以上の得票を得た」団体のこと。れいわ新選組の場合、改選前の所属議員が山本太郎参院議員しかおらず、国政選挙で戦うのも初めてのため、政党ではなく「諸派」という扱いになっている。

今回の参院選で候補者を擁立している「安楽死制度を考える会」、「NHKから国民を守る会(N国)」、「オリーブの木」、「幸福実現党」、「日本無党派党」、「労働の開放をめざす労働者党」もこれにあたります。旧社会党からの長い歴史を誇る社民党も今回の参院選で2人以上当選させるか、全国での得票率が2%を超えないと政党要件を失う。

政党要件を満たさないと、選挙や政治活動においてさまざまな制約が課される。また、メディアによっては政党についてだけ記載し、諸派には触れないことも多いのが現実。今回の参院選でも主要メディアはほとんどれいわ新選組を含む諸派には触れていないが、その反動もあってか、ネット上では多く取り上げられているのだ。

ネット民の支持で「諸派」にもチャンスが

かつて諸派から立候補して当選することは珍しかったが、最近はネットの発達からか、支持を伸ばしつつある。今年春の統一地方選ではNHKの受信料徴収に反対する政治団体「N国」が擁立した47人の候補者のうち、26人が当選して話題となったばかり。今回の参院選でも各メディアの情勢調査でれいわ新選組が議席獲得する可能性が指摘されている。

ワンイシューを掲げる政党や極端な主張を掲げる政党が注目を集める背景には、既存政党の政策がわかりにくかったり、政党が乱立して違いがわかりにくかったりすることがあるかもしれない。