コミックス累計発行部数4億5000万冊を突破した大人気マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』は今年、TVアニメ化20周年。それを記念して制作された劇場版『ONE PIECE STAMPEDE(ワンピース スタンピード)』は、総勢200キャラクター以上が登場する、ワンピース史上初の “オールスター映画”となっている。原作者の尾田栄一郎が「20周年という名目がなければぼくはこんな映画やらせません」という、これまでの作品とは一線を画す、本作の見どころを紹介しよう。
海賊王ロジャーの宝をめぐる「海賊万博」が舞台
3年ぶり、14作目となる『ONE PIECE STAMPEDE』の舞台は、世界最大の海賊のイベント「海賊万博」。非合法のあらゆる取引や催しが開かれる謎に包まれた海賊たちのお祭りで、そのメインイベントである“海賊王(ロジャー)が遺したという宝”を手に入れようと、麦わらの一味をはじめ、世界中の海賊たちが一堂に会するところから物語が始まる。
主催者であるブエナ・フェスタからの招待状を手に、伝説の海賊・ロジャーの秘宝に色めき立つ海賊たち。宝探しの火ぶたが切って落とされると、またたく間に争奪戦の様相へと変貌する。ルフィたちも絶妙なチームワークで、“最悪の世代”のユースタス・キッドやカポネ・ベッジ、バジル・ホーキンスにジュエリー・ボニー、さらにはバルトロメオ、キャベンディッシュらとしのぎを削る。
しかし、そこへ元ロジャー海賊団で「“鬼”の跡目」と呼ばれたダグラス・バレットが現れ、宝を横取りされてしまう。奪還しようにも、会場である島までも破壊しかねない、別格の強さを誇るバレットを前に、麦わらの一味や最悪の世代は苦戦を強いられる。
究極のチームで強敵・バレットに立ち向かう
そこでルフィが下した決断は、会場に居合わせた者たちとの共闘だった。麦わらの一味とすでに同盟を組んでいるトラファルガー・ローのほか、バギー海賊団船長バギー、海賊たちの一網打尽を図ろうとやって来た海軍中将スモーカー、王下七武海“海賊女帝”ボア・ハンコック、革命軍参謀総長サボ、さらには世界政府付属組織である諜報機関CP-0のロブ・ルッチまでもが参戦。ツワモノたちによる前代未聞の究極チームが繰り広げる、バレットとのバトルは最大の見どころといえる。
一方、事態の収束を諮る海軍は、大将“藤虎”イッショウ、“黄猿”ボルサリーノが現れるなど、こちらもオールスター感満載。狂乱する海賊と激突し、乱戦極まる様相に、ついに海軍は大規模砲撃“バスターコール”を発動する。さらに“元王下七武海”クロコダイルも自らの目的のために姿を現し……。
また、宝をめぐる戦いの裏では、主催者フェスタの“計画”も進められていく。“最悪の戦争仕掛け人”という異名を持つフェスタの真の狙いとは? そして、海賊王の宝とはいったい何か? 物語は予測不能の大混乱へと陥っていく。
豪華声優陣による劇場版オリジナルキャラクター
ダグラス・バレット(CV:磯部勉)左上
元ロジャー海賊団のクルー。ガシャガシャの実を食べた合体人間であり、覇王色の覇気の使い手でもある。海底大監獄インペルダウンのLEVEL6に20年間、収監されていた。フェスタの計画に手を貸した理由は?
ブエナ・フェスタ(CV:ユースケ・サンタマリア)右上
海賊万博の主催者。“祭り屋”という、一見、陽気な顔を持っているが、“最悪の戦争仕掛け人”という異名を持ち、裏社会に精通している人物。とある“計画”を実行するため、ダグラス・バレットと手を組んでいる。
歌姫アン(CV:指原莉乃)左下(左)
グリーンのパーマヘアが印象的な、トンガリ島出身の歌姫。海賊万博のスペシャルゲストとして招かれる。ビジョビジョの実の能力者であり、触れたモノのイメージを映像化できる力で、会場を盛り上げる。
ドナルド・モデラート(CV:山里亮太[南海キャンディーズ])左下(右)
海賊万博の目玉企画である「海賊王が遺した宝探し」の司会進行を務める“仕切り屋”。古くからフェスタが主催する祭りで司会を務めてきたらしいが、今回の舞台である海賊万博の真の目的は知らされていない。
今作、劇場版オリジナルキャラクターの声を担当する、豪華なゲスト声優陣にも注目が集まっている。オファーの理由はいずれも“ワンピースの熱心なファン”であることだ。
物語のキーともいえるブエナ・フェスタを演じるのは、コミカルからシリアスまで幅広い演技をこなすユースケ・サンタマリア。イチファンのままでいるか、作品世界に飛び込むか再三悩んで出演を決意したというユースケだが、陽気さとダークさを併せ持つフェスタの世界観を見事に演じきっている。
歌姫アンを演じたタレントの指原莉乃は「(アフレコは)二度と出せないというくらい全力でやりました」とコメント。ドナルド・モデラートの声を担当した南海キャンディーズの山里亮太は、「ルフィたちに会うというワンピースが始まって以来の夢が叶った」と喜びを語っている。
また、最強の敵であるダグラス・バレットはベテラン声優の磯部勉が担当したほか、俳優の竹中直人、中国出身のモデルであるロン・モンロウ(栗子)、人気YouTuberのフィッシャーズも出演。どのキャラクターで登場するかは劇場に行ってのお楽しみだ。
全国300万名限定の入場者特典あり!
さらに、お楽しみはこれだけではない。
劇場入場者限定特典として全国合計300万名に『ONE PIECE コミックス-巻壱萬八拾九(バンパク)-』のプレゼントが決定。ほかにも、オリジナルイラストを施した“輩”缶バッジ4個がセットになった、セブンネット限定グッズ付ムビチケ前売券など、この機会にしか手に入らないアイテムが目白押し。入場者特典については、第2弾、第3弾もあるかもしれないので、続報を待ちたい。
劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』
2019年8月9日(金)から全国ロードショー
原作・監修:尾田栄一郎(集英社 週刊「少年ジャンプ」連載)
監督:大塚隆史 脚本:冨岡淳広 大塚隆史 音楽:田中公平 キャラクターデザイン・総作画監督:佐藤雅将 美術監督:岡本穂高
美術設定:須江信人 色彩設計:永井留美子 CGディレクター:新井啓介 撮影監督:和田尚之 製作担当:稲垣哲雄
出演:田中真弓 中井和哉 岡村明美 山口勝平 平田広明 大谷育江 山口由里子 矢尾一樹 チョー 磯部勉
ゲスト声優:ユースケ・サンタマリア 指原莉乃 山里亮太(南海キャンディーズ)
公式サイト:http://www.onepiece-movie.jp/
公式Twitter:@OP_STAMPEDE