失業手当の給付対象が広がります。これまでは会社都合の解雇者、自己都合の退職者が対象で、自営業者はもらえませんでしたが、今後は起業準備中の人は自営業者とはみなさず、失業手当がもらえるようになります。収入がなくなることを不安に感じ、起業を躊躇してきた人たちの起業を後押しすることが狙い。
失業手当の期間は最長で1年間。ただし、起業準備をするフリをして受給しようとする不正を防ぐため、起業準備と並行してハローワークに求職活動もする必要があります。早ければ7月末から開始。
尊徳編集長の解説でニュースが”わかる”!
Q.不正受給防止とはいえ、起業準備をしながら求職活動もする必要があるのはムダだと思います。独立支援金などを出すほうがよくないですか?
A.そういう制度(独立支援金)などは、ありますよ。
公的なお金をもらうのですから、かなり厳しいですけどね。探してみると結構あるのですが、宣伝しているわけではないので知らない人が多いと思います。
求職活動はムダですね。リスクヘッジをして起業目指す人など成功しません。結局自分でリスクを取って覚悟を持たないと。
Q.成長戦略では、日本の開業率を欧米並みの10%にするという目標があるとか。[起業する人が増える=経済が潤う]ですか? その分、廃業も増えると思うのですが。
A.確かにまっとうな意見ですねぇ。
新しい産業が生まれるには、起業する人を応援する社会を作る、ということが大事です。もし失敗しても、立ち直れるような(再チャレンジができる)制度にするべきでしょう。日本では借り入れも個人保証をして、失敗したら自己破産で立ち直れない、という具合ですから。
リスクを取らない人はダメだと言いましたが、自己破産して、再チャレンジの機会も与えられないようでは、リスクを取る人が増える社会にはなりません。
新規事業がどんどん生まれて、失敗しても努力した人は立ち直れるような社会の仕組みを作って上げなければ、誰もリスクを取らず安定しか求めない社会になって、しまいには衰退してしまうでしょう。(佐藤尊徳)
[参考:「起業準備中も失業手当 収入なしの不安解消」(日経新聞3面 2014年7月24日)]
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