新しいシモキタを創る“個店街”「reload」が東北沢駅近に誕生

2021.6.16

企業

0コメント
新しいシモキタを創る“個店街”「reload」が東北沢駅近に誕生

小田急電鉄は2019年より東北沢~下北沢~世田谷代田駅間の線路跡地を「下北線路街」として整備する開発を進めてきた。エリア内にある全13ブロックの施設は随時オープンし、2021年6月16日には、東北沢~下北沢駅の間にあるブロック11に“個店街”「reload(リロード)」をオープン。カルチャー発信拠点シモキタを象徴する次世代型の商業施設とはどんなものか、小田急の開発担当者に聞いた。

“白いキャンパス”に誕生した次世代型商業施設

「下北線路街」の“次世代型の商業ゾーン”に位置づけられた「reload」の全24区画には個性的で洗練された店を集め、独自のカルチャーを発信し続ける東京・下北沢を象徴した空間作りを目指した。

細い路地にたくさんの店が立ち並ぶ下北沢の街並みに合わせた、大小の建物が軒を連ねる低層分棟形式が特徴で、商業施設でありながら個店が並ぶような構造になっている。真っ白な外観は、洗練された印象とともに、新たなカルチャーが生まれる白いキャンパスを想起させる。

「回遊」と「滞留」がキーワードとなっており、それぞれの店を巡るなかで、一店舗あたりの滞在は短くとも施設全体での滞留時間が長くなるように設計。屋外通路には随所にテラス席やベンチを配置、緑の植栽も多く、街中を散策しているような雰囲気が味わえる。また、イベントスペースには期間限定のポップアップストアやアート展示等を予定し、タイミングによってさまざまな変化が楽しめる。

なお6月16日時点では11区画が先行して開業。

下北線路街

小田急線の代々木上原から梅ヶ丘駅間の鉄道地下化に伴い生まれた東北沢~下北沢~世田谷代田駅間の線路跡地1.7kmを、小田急と世田谷区が連携して開発。全13ブロックを「暮らし×賑わい×シモキタカルチャーの促進/下北沢駅周辺」「落ち着きのある暮らし・コミュニティを育む/世田谷代田駅周辺」「シモキタカルチャー×洗練されたライフスタイル/東北沢駅周辺」の3ゾーンに分け、商業施設をはじめ宿泊施設、賃貸住宅、保育園、学生寮等、個性的な施設を整備。総面積は約2万7500平方メートル(交差道路、鉄道施設にかかる面積は除く)。2021年中には9割が完成予定。

下北線路街 全体図

シモキタの新しい文化を発信する「下北線路街」

「『下北線路街』のコンセプトは『BE YOU.シモキタらしく。ジブンらしく。』としました。下北沢というのは多様性のある街で、自分らしく生きている方たちがとても多いことを表しています」(開発を担当した小田急電鉄の担当者)

開発の軸は3つ。1つは『支援型開発』。担当者によると「下北沢に長年住んでいる方、活動されている方は皆さんアイデアを持っていらっしゃる。小田急はその方々の意見を聞きながら支援に回る方がいい開発ができるのではないかと考えました」。

2つ目は、最初からすべてを作りこまない余白のある開発。「こういった施設の開発はオープン時がピークで、その後テコ入れをしながら運営しますが、疲弊してしまうところもある。7、8割を作りこんで、残りの2、3割はテナントの方や住民の方と話し合いながらカスタマイズした方がいいのではないかと考えました」(担当者)。

3つ目は、自宅を中心とした徒歩20分圏内の暮らしを豊かにすること。「昨今はオンラインの普及等でどこでも働けるようになっていますし、自宅を中心とした生活をより重視するのではないかと以前から考えていました。10年、15年後に訪れると思っていた生活の変化がコロナ禍によっていま来ている状況です」(担当者)。

「reload」の店主の顔が見える“個店”たち

「reload」の個性豊かな店の一部を紹介。営業時間は店舗ごとに異なるので事前に確認を。

OGAWA COFFEE LABORATORY(コーヒービーンズストア・コーヒースタンド)

OGAWA COFFEE LABORATORY(コーヒービーンズストア・コーヒースタンド)

京都のコーヒーロースター「小川珈琲」。同社の旗艦店「OGAWA COFFEE LABORATORY」が手がける体験型コーヒービーンズストア。購入したコーヒー豆は、自身での抽出や、アプリでのリザーブ、さらに焙煎体験や小川珈琲バリスタがおすすめするコーヒー器具の使用体験も可能。
※2021年7月中にオープン予定

MASUNAGA1905(眼鏡店)

MASUNAGA1905(眼鏡店)

世界三大眼鏡フレーム産地の一つである福井県に工場を構える増永眼鏡の直営ショップ。100年超の歴史を持つと同時に、品質・デザインとも世界的に高い評価を受ける。全国6店舗ある直営ショップの最新店舗として、これからの時代に対応した新しい販売スタイルを提案。

TAKESHI’S BARBER(理髪店)

TAKESHI’S BARBER(理髪店)

1990年代のロックやストリートカルチャーを人気のフェードスタイルに加え、ハイトーンカラーやハードパーマで独自のスタイルを提唱していくバーバーショップ。ディティールにこだわったヘアスタイルや髭デザインを提案し、年齢問わず毎月の楽しみになるような空間を提供。

SANZOU TOKYO(カレー・ギャラリー)

SANZOU TOKYO(カレー・ギャラリー)

熱狂的な人気を誇るカレーの店ボンベイのカリスマシェフ、コウイチ・イソノがSANZOU TOKYO のためにつくるスペシャルカレーと、さまざまなルーツを持つメンバーがキュレーションしたアイテムをギャラリーで展示。

GREAT BOOKS(ブックストア)

GREAT BOOKS(ブックストア)

“写真のある生活”をテーマとした BOOK STORE。本店のディレクターは、フォトグラファー、スタイリスト、ファッション業界を中心にマルチに活躍する熊谷隆志氏。店舗では写真集を中心としたアートブックやオリジナルグッズの販売やアーティストによる企画展を実施。

CYAN-vintage&used-(衣類店)

CYAN-vintage&used-(衣類店)

女性に向けて、一点ものである古着本来の魅力を伝えたい。そんな気持ちから、デザイン性が高く、それでいて街に馴染むリアルクローズとしての服を集めた。世界各国で買付したさまざまな年代のものを、現在のトレンドに寄り添い提供。

chotto(シーシャ/水たばこ)

chotto(シーシャ/水たばこ)

異なるバックグラウンドを持つ表現者たちがスタッフを務めるシーシャの店。コミュニケーションの軸となるシーシャのほか、「Nui.」のバーテンダーKazu氏監修のモクテルや、表現者たちによるコンサート・ライブなどを通じて、さまざまな交流を生む場を作る。

FLUX CONDITIONINGS(ボディメンテナンススタジオ)

FLUX CONDITIONINGS(ボディメンテナンススタジオ)

日常生活に必要な筋力の向上や柔軟性、動きやすいカラダづくりなど、人生の質を最大限に高める全ての要素を組み合わせ、一人一人にフィットするボディメンテナンスを提供。

DESK LABO (文房具・雑貨)

DESK LABO (文房具・雑貨)

国内外よりデスク回りや、生活のさまざまなシーンを彩る文房具や雑貨をセレクト。遊び心と実用性、そしてちょっとした文化を感じられる品々で、日々の生活が少しだけ豊かで、少しだけ特別なものへなることをお手伝い。

FLUX CAFE(ウェルネスカフェ)

FLUX CAFE(ウェルネスカフェ)

10 種類以上のオリジナルプロテインドリンクとプロテインフードなど、下北沢店でしか味わえないスペシャルメニューが楽しめるウェルネスカフェ。都会にいながら光と緑に満ちた空間で、カラダづくりと美味しさを追求した食事を提供し、自然に健康的になるライフスタイルへと導く。

立てば天国 (立ち呑み居酒屋)

立てば天国 (立ち呑み居酒屋)

「酒呑みの天国」「呑んべえの気持ちが分かる店」をコンセプトに、おいしいものをちょっとずつ、酒呑みの夢を叶える小皿料理、気取り過ぎないを大切に、しっかりと呑める国産の美味しいお酒を用意。