中国の特別行政区・香港で、民主派を支援する市民や学生が香港島中心部の幹線道路に座り込み、占拠を続けています。
占拠は、2017年に行われる行政長官(首長)の選挙について、民主派の立候補を事実上排除するとした中国政府の決定を撤回することを求めるものですが、政府側はデモを静観していて、撤回には応じないつもりです。
28日時点では平和的な抗議活動でしたが、29日未明に警察が催涙弾を使ったことに反発し数万人規模に膨れ上がりました。会社帰りに参加するサラリーマンらもいるほか、学生らを応援する市民からの支援物資も届いていて、持久戦の準備は万端。長期化しそうです。
ニュースが”わかる”尊徳編集長の解説
Q.特区である香港を民主化することが、中国政府にとって何の問題があるのでしょうか?
A.一党独裁の共産党支配が崩れるじゃない。
Q.経済発展するにつれて中国全体も民主化するものだと思っていました。経済と政治に関連性はないのでしょうか?
A.うーん……あるといえばあるけど。
共産党としては既得権だから、そう簡単に民主化はしないよ。ただ、新疆ウイグルの民族問題や格差の問題など、いろんな内政問題を抱えているから、そのうち民主化に移行せざるを得なくはなるよ。(佐藤尊徳)
[参考:「香港民主派が占拠拡大 警察、強制排除に慎重」(日経新聞2面 2014年9月30日)]
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