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時代を超えて若者に広がるマッサンのウイスキー

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ビールの代わりにハイボール――。ウイスキーから遠ざかっていた若者のなかで、ある時期からハイボールが当たり前のように飲まれるようになった。好調な市場を受け、アサヒビールはこの1月、氷点下で楽しめる「ブラックニッカ フリージングハイボール」を本格展開する。

ブラックニッカ フリージングハイボール 味のポイントは?

同商品に使用されるウイスキー「ブラックニッカ樽詰めハイボール」の凝固点は、-2.1℃。一方、「フリージングハイボール」は-2℃~0℃で提供される。凍る寸前の温度帯とすることで”冷涼感”と”爽快感”がアップ。また、氷点下にすることで炭酸の印象もきめ細やかで、鮮烈な味わいになっている。

朝ドラの影響も
若者の間に広がるウイスキー市場

ここ数年、ウイスキーの売れ行きが良い。アサヒのウイスキー「竹鶴」の2014年の年間販売量は、前年比193%。ブラックニッカブランドも同111%と好調に推移しているという。

以前は「オヤジが飲むもの」と若者に目を向けられなかったウイスキーだが、各メーカーがこぞって宣伝したこともあって、古くさいイメージはすっかりなくなった。その立役者となったのは間違いなく”ハイボール”だ。

フリージングハイボール

その波を受け、アサヒビールは1月下旬から外食店向けの商品「ブラックニッカ」を氷点下で楽しむことができる「ブラックニッカ フリージングハイボール」を全国的に打ち出していく。
専用ディスペンサーを使って作る同商品は、氷を入れなくても冷えた状態で提供できるため、味が薄まらず、ウイスキー本来の味わいを楽しむことができる。また、氷を入れて食事などとともに長く楽しむタイプも同時展開予定だ。

ウイスキー市場が好調な要因は、NHK連続テレビ小説「マッサン」の人気も大きい。アサヒビールは、ドラマのモデルとなったニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝氏が発売した「初号ブラックニッカ」(1956年)を1月下旬に、 「初号ハイニッカ」(1964年)を2月に販売し、3月には第3弾も予定している。

ニッカ

これらの商品は、未開封で現存していた発売当時の商品をブレンダーがテイスティングし、当時の香味を再現したという。”日本のウイスキーの父”といわれる竹鶴氏の思いは、時を超えて若者の間に浸透していくことになりそうだ。

ブラックニッカ