パーソナルトレーニングジム×医療 ライザップ メディカル始動

2015.3.10

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パーソナルトレーニングジムを展開するライザップは、医療法人と提携し「ライザップ メディカル 黒崎店」をオープン。医学的見地を携えて、同ジムは新たな展開を迎える。

医療法人有吉クリニック 理事長、医学博士

有吉俊一 ありよししゅんいち

1952年生まれ。福岡県北九州市出身。長崎大学医学部卒。医療法人有吉クリニック理事長。医学博士。1991年4月に有吉クリニックを開業。2002年4月メディカルフィットネスクラブをクリニックに併設、2012年4月に健診センターをクリニックに併設。日本麻酔学会麻酔専門医、日本ペインクリニック学会認定医。日本医師会認定産業医。

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医療機関との提携でトレーニングジムが進化

会社の健康診断を受けた際、糖尿病、高脂血症、高血圧など、いわゆる生活習慣病予防のアドバイスを突然言われることがある。「メタボリックシンドローム予備軍なので運動してください」――。しかし、簡単に生活を変えることができないサラリーマンは、そのアラームをスルーするのがほとんどだ。

そんな状況を懸念し、かねてから生活習慣病予防に着目していたライザップは、ゲストとトレーナーによるマンツーマントレーニングの傍ら、医療分野との提携を探ってきた。そしてこの2月、医療法人有吉クリニックと手を組み、「ライザップ メディカル 黒崎店」(北九州市)をオープンさせた。

ライザップの特徴は、「2ヵ月で、このカラダ」というキャッチフレーズが象徴する結果主義にある。それを実現しているのは、トレーニングの個別指導と低糖質食事法にほかならない。CMでは外見の変化に目がいきがちだが、クリニックの有吉理事長は、「トレーニングによって糖尿病や高脂血症、高血圧を引き起こす内臓脂肪と、骨格に負担をかける皮下脂肪の両方が減る」と驚く。

ライザップは新たなステージへ

医療機関との提携により、従来のトレーニングに医学的見地が加わった。まさに鬼に金棒だ。ライザップで体が絞れていくだけでなく、健康に関する数値変化が病院でわかることで、ゲストはよりモチベーション高くトレーニングに臨めるという好循環が生まれる。

また、トレーナーが毎回の食事についてアドバイスを行っている点についても、有吉理事長は、栄養学を学んだトレーナーがサポートしていることが特に良いと高く評価。

さらに筋肉量を増やすことは免疫力を高めることに有効で、高齢者がなりやすいロコモティブシンドローム(運動器の障害により移動機能が低下した状態)の防止にも役立つという。膝が悪い→運動ができないために体重が増える→膝への負担増、という悪循環を回避することができるのだ。

トレーニングによって健康を保てば、病院に行く時間も費用もぐっと減る。ライザップは今後、人間ドックと組み合わせたサービスを展開するという。医療機関との提携で生まれた新たなステージは、高齢者が増え続ける日本が目指すべきヘルスケアの旗印となっていくだろう。

ライザップ

低糖質御膳
食事を楽しむ「低糖質御膳」などの食事からオリジナルのプロテインまで多彩に揃う。

低糖質食事法をアシストする
ライザップコレクション

低糖質な食材とは何か? 糖質は、米や麺などの主食だけでなく、意外にも根菜などの野菜に含まれていることが多い。トレーナーのアドバイスとあわせて、ライザップが考案したメニューを取り入れるのもありだ。
独自に開発された持続性の高いオリジナルプロテインをはじめ、しっかり味にこだわった食事も用意されている。どれもダイエットやトレーニングを楽しく続けるための工夫が満載だ。

ライザップコレクション