大手コンビニのローソンは、5月末に中堅旅行会社のサクセスツアーズを買収し、傘下の音楽・映像ソフト販売のローソンHMVエンタテイメントと組み合わせてコンサートなどのツアー商品を開発します。
ローソンは2014年8月にシネコンのユナイテッド・シネマを買収するなどエンタメ事業を拡大中。2018年2月期にエンタメ事業のみで150億円の営業利益計上を計画しています。
ニュースが”わかる”尊徳編集長の解説
Qローソンは提携や買収などにかなり積極的なようです。なぜローソンだけが積極的に動いているのですか？
Aローソンだけが積極的だとは思わないよ
ファミリーマートも旅行会社のH.I.S.と業務提携を発表するなど、コンビニ大手3社はかなり積極的に事業を展開していると思うよ。ローソンは矢継ぎ早に出しているので少し目立ってるという感じじゃない？
コンビニ業界は中堅、下位が提携したり連合を組んだりして、最終的には大手に集約されてくると思う。中でもセブンは利益率でも群を抜いていて、ローソン、ファミマが追いかけている展開。
新規出店では飽和感が出てきているから、身近にある利便性からさまざまな業務を手がけるべく、いろんな業種と提携したり、合併して今のうちに積極攻勢をかけてるんだよ。
Qローソンはエンタメ路線を強化していくわけですが、他チェーンにもそれぞれの独自路線があるのでしょうか？
Aコンビニの機能は似ているし、そんなに大きな差異化は難しいだろうね。
スーパーでいえば、イオンとイトーヨーカ堂が違う商品を置いてある、とかその程度の独自路線でしかないんじゃないかな？ あとは、流通の簡略化や商品戦略、海外展開などで差別化を図るしかないと思うよ。
（佐藤尊徳）
［参考：「ローソン、旅行会社を買収 ライブツアー企画」（日経新聞朝刊11面 2015年5月15日）］
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