全国各地にある「道の駅」が、大学生のインターンシップの受け入れ体制を充実させています。国土交通省の働きかけで各地の大学と協定を結び、夏休みなどに学生が長期滞在し、地域特産商品の開発や販促などの企画に携わります。
自治体の関係者などからなる「全国『道の駅』連絡会」と各地の大学が協定を結び、現時点では観光学部を有する立教大など、観光やサービス関係を教える44大学と協定が締結されています。
大学側は人口減や地場産業の衰退などに向かう現場に立ち会うことで、課題を見つけ解決しようとする力が身につくと期待しているといいます。また、学期中の講義などと合わせて単位も認定することで、学生の積極的な参加を促します。
ニュースが”わかる”尊徳編集長の解説
Q学生の意見を取り入れることで、地域活性化に活路を見出すもくろみもあると思いますが、実際、若い声は聞き入れられるでしょうか?
Aあると思う。
確かに、少子・高齢化で高齢者の消費をつかむことも重要だけど、これからの消費を作っていくのは若者たちなのだから、若い人の意見や現場の声は非常に重要だと思う。
Qインターンの性質も多様化してきていると思いますが、尊徳編集長は理想的な就業体験とはどのようなものだとお考えですか?
Aそれは難しい……価値観は多様だからな。
ただ、仕事は一番自分の時間を使うものであるから、就職前にいろんな体験をすることは重要だと思う。外から見ているのと中に入って見るのとは大違いだから。結構、就業のミスマッチはあって、「こんなはずじゃなかった」と思うようだよ。できるなら、違う業種でインターンを体験した方がいいと思う。
(佐藤尊徳)
[参考:「『道の駅』で仕事体験 44大学が協定、単位認定も」(日経新聞朝刊38面 2015年5月19日)]
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