社会

混雑でも自撮りせずにいられない人々 SNSが生み出した珍規制

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 1メートルほどの長さの棒にスマートフォンなどのカメラを取り付ける「自撮り棒」。混雑した場所で使用すると棒が人にぶつかるなどのトラブルが起きるため、観光施設やイベント会場への持ち込み制限の動きが広がりつつあります

 主な禁止施設としては、国立科学博物館や東京ディズニーランド・シーなど。よこはま動物園ズーラシアでは「実際にほかの動物園で檻に差し込んで撮影するケースがあった」と指摘し、節度を守った使用を訴えます。

 海外でも、テニスのウィンブルドン選手権が今年から全面的に自撮り棒の使用を禁止しています

 一方で、”混雑時の使用自粛”にとどめ、マナーを守った使用を呼びかけつつも、「気軽に展示の魚と一緒に写真を撮れる」新たな楽しみ方を許容する八景島シーパラダイスなど、柔軟性に富んだ対応を行う施設も存在しています。

ニュースが”わかる”尊徳編集長の解説
style=”background-color:#00008b”>Q最近スマホに替えたという編集長に聞くのもなんですが(笑)、自撮り棒、なぜここまで流行ったのでしょうか。

Aそれは僕よりもあなた方若い人の方が詳しいんじゃない?(笑)

 スマホのカメラの性能が向上して、通常デジカメと同程度以上の画質で撮れるようになったことと、SNSが発達して、自分の様子をアップすることが多くなってきたからではないかな


Q日経新聞によると、デジタル一眼レフカメラについて62%が「購入したいとは思わない」と回答しています。デジタル一眼はこのまま衰退していくのでしょうか?

A無くなりはしないと思うけど、これだけスマホのカメラ機能が向上したら、デジタル一眼を買う動機はそんなにないよね。

 こだわりのある人は一定程度いるから、ファンが買うと思う。もしくは、スマホと圧倒的に性能の差を広げる商品を出せるかだと思う。

 富士フィルムという会社は、デジカメが普及する前はカメラのフィルムが利益の大半だったけど、今では化粧品など多方面に事業を展開している。
 キャノンは今でもデジカメは主流商品ではあるけど、複合機(コピー機)を作り、トナーなどの消耗品でも稼いでる。時代とともに変わっていくということだね。
(佐藤尊徳)

[参考:「自撮り棒 規制広がる 首都圏の観光施設・イベント」(日経新聞朝刊35面 2015年6月9日)]

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