堀江さんと初めて会ったのは、ライブドアがプロ野球界に参入しようかという絶頂期。正直、あまりいい印象ではなかった。しかし、じっくりと付き合ってみると、正直で不器用な人間・堀江貴文がわかってくる。起業家にとって、今やカリスマになった堀江貴文さんの2014年とは。
自分は何も変わってない
尊徳 今年の抱負はありますか。
堀江 年が変わったからといって、何か新しくなるわけではないですから、何も変わりません。
尊徳 そう来ると思った(笑)。
堀江 1日は同じ1日だし、大晦日から元旦に変わっただけですから。
尊徳 堀江さんらしいね(笑)。さて昨年11月10日に刑期も終わり、普通の人(笑)になったのだけど、何か変わりましたか。
堀江 私は、何も気持ち的に変わっていません。周りは変わりましたけど。(刑期が終わったために)隠れキリシタンのような人たちがいっぱい出てきて、話してもいいな、みたいな雰囲気にはなりました。そういう意味では周りの目を気にする人はたくさんいますよね。
尊徳 この国は体面を気にしますからね。ところで、ベストセラーになった『ゼロ』(ダイヤモンド社)を僕も読んだけど、人間・堀江貴文が出ていて、衝撃でした。悲喜こもごも、涙を流した場面など、堀江さんのイメージも随分と変わった気がしますが。