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非上場大物企業サントリーの上場濃厚? 市場の資金で経営改善

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 酒や清涼飲料水などを手がけるサントリーホールディングスが、早ければ2018年にも株式を上場する方向で検討しているとのこと

 上場による資金調達で、2014年にアメリカの大手酒造メーカー・ビーム社を買収した有利子負債を圧縮し、かつ、新たな成長に向けた経営資源確保を行っていきたい考えです。

 サントリーは1899年の創業以来、一族経営で非上場経営にこだわってきました。これまでの子会社の上場はありましたが、ホールディングス本体の上場が実現すれば、時価総額3兆円規模の大型上場に

 サントリーは上場の検討を否定していますが、業界では常々語られてきたこともあり、金融関係者の間では確実視されているようです。

ニュースが”わかる”尊徳編集長の解説

Q株式上場するメリット、デメリットはなんですか?

A「資金調達」と「買収リスク」

 上場するメリットは資金調達がやりやすくなること。通常はそのために上場する。非上場だと、基本的に借入(間接金融)しか、資金調達できないから、金利を払って返さなければいけないけど、上場で得た資金は金利もかからず返さなくてもいい

 その代わり、株式数に応じて権利を持たれることになる。株主が過半数の株を持てば、実質支配も可能。

 つまり、メリットは資金調達のやりやすさ。デメリットは買収リスクにさらされること。それに、多くの株主がいれば思惑もいろいろあって、迅速に物事を運べなくなることもあるかもしれないね。


Q市場はニューヨーク証券取引所も検討しているようですが、日本企業もアメリカで上場できるのですか?

A条件を満たせばできるよ。

 ソニーやトヨタなど、たくさんのグローバル企業がニューヨーク証券取引所で上場しているよ。アメリカでも商売してるからね。

[参考:「サントリー上場検討 18年にも 金融機関と協議へ」(日経新聞朝刊1面 2015年7月28日]

[わかるニュース]経済新聞やテレビをはじめとする難しい政治・経済のニュースを、就職活動に役立てたい現役大学3年生のT君が、気になることを尊徳編集長に質問します。

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