自民党総裁選は、安倍晋三首相が無投票再選で継続することとなりました。総裁として有力株だった野田聖子議員は、必要な20人の推薦人が集まらず、立候補を断念。
野田議員の推薦人は、一時は女性や若手を中心に20人に迫る勢いでしたが、官邸側が議員を切り崩しに動いたとの見方が強い。野田陣営の一人は「官僚ポストをちらつかされ寝返った議員もいた」と明かしています。
官邸がここまで無投票再選に固執したのは、審議終盤を迎える安保法案や、中国経済の低迷に引っ張られる経済面から来る”反安倍”の声を危惧したため。安倍総理は10月上旬にも内閣改造、党役員人事を行う予定。
ニュースが”わかる”尊徳編集長の解説
Qこういう未然に潰すようなことは政界ではよくあるのですか?
A今回、友人の野田聖子議員と、恩人の安倍総理が形の上では戦うことになりそうだった。
それが良いか悪いかは別にして、政治は権力争いだから。ただ、もし本当に潰したのなら、見え方としてはあまりいいものじゃないよね。それを国民はどう判断するんだろうか。
[参考:「官邸、執念の無投票 首相、総裁再選」(日経新聞朝刊3面 2015年9月9日)]
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